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2011年9月2日

2267 プロ野球、日本選手初ドーピング違反!眼病治療薬が原因

プロ野球でドーピング違反の選手がいたという話は、眼科医である私には関係のないものかと思っておりました。しかし、今回の事件は眼病治療薬が原因ということでしたので、今後はドーピング検査を受ける可能性のある患者に処方する場合には気を付けなくてはいけないのだと気づきました。

今回問題になったプレドニゾロンは、私もしばしばぶどう膜炎などに処方する副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド薬)です。これは、ドーピングというといつも話題になるアナボリック・ステロイド(anabolic steroid:生体の化学反応によって外界より摂取した物質から蛋白質を作り出す作用―すなわち蛋白同化作用を有するステロイドホルモンの総称)とは別のものです。

アナボリックステロイドは筋肉増強剤として使用されることが主で、ドーピング薬物として知られています。副作用があるので禁止されるのですが、短期間での劇的な筋肉増強を実現するとともに、常態で得ることのできる水準を遥かに超えた筋肉成長を促す作用があります。

ーーーニュース記事の引用ーーーーー
井端、日本選手初ドーピング違反!眼病治療薬が原因…中日

プロ野球のアンチ・ドーピング調査裁定委員会(委員長・加藤良三コミッショナー)は1日、中日・井端弘和内野手(36)から禁止物質のプレドニゾロン(抗アレルギー剤)などが検出されたため、ドーピング(薬物使用)違反でけん責処分を科したと発表した。慢性的な眼病治療のために服用していたもの。申請に不手際があった中日球団にも制裁金300万円が科せられた。07年の制度導入以来、違反者は4人目。日本人選手の違反は初めて。

 井端は7月12日のヤクルト戦(神宮)後、他の3選手と一緒にドーピング検査を受けた結果、尿から禁止物質「S9・糖質コルチコイド」に含まれるプレドニゾロン、プレドニン、20βジヒドロプレドニゾロンが検出された。

 8月3日に球団とともに事情聴取を受けた。焦点となったのは、ステロイド系の抗アレルギー剤であるプレドニゾロンだった。慢性的な眼病治療のため、09年4月頃から今年6月27日頃まで内服していた錠剤に、含まれていたという。この成分は体外への排出に1か月かかる。

 薬品の服用が競技力向上のためではなく、治療目的が明らかだったため、井端への処分は4つある制裁基準の中で最も軽いけん責と、9月10日までにアンチ・ドーピング調査裁定委へ始末書を提出することで済んだ。

 球団にも責任がある。治療なら「治療目的使用に関する除外措置(TUE=Therapeutic Use Exemption)」を申請し、認可を受ければ問題はない。中日球団は、09年4月22日にTUEを申請。翌23日に09年5月30日までを有効期限とする使用認可を受けたが、それ以降は申請しなかった。

 中日球団に制裁金300万円

 中日は有効期限の確認を怠り、TUE判定の写しを井端に交付しなかった。さらに、アンチ・ドーピングに関する球団内の責任者を決めず、関係書類の保管にも不備があった。加藤委員長は「一般的な言い方をすれば(球団の)手続きミスが主因になっている」と断定。規定に基づき、中日球団に300万円の制裁金を科した。

 【過去のドーピング処分および騒動】

 ▽ガトームソン投手(ソフトバンク)07年8月10日、出場停止20日間、球団に制裁金750万円。使用していた発毛剤に禁止薬物「フィナステリド」が含有(当時)。

 ▽ゴンザレス内野手(巨人)08年5月26日、通称「グリーニー」と呼ばれる興奮剤に特徴的なアンフェタミンなど3種類の薬物が検出され1年間の出場停止処分。巨人は契約解除した。

 ▽リオス投手(ヤクルト)同6月28日、筋肉増強剤「ハイドロキシスタノゾロール」が検出され、1年間の出場停止処分。ヤクルトは同7月14日に契約を解除した。

 ▽吉見一起投手(中日)09年10月22日、通称「ニンニク注射」と呼ばれる疲労回復の点滴を受けていたと一部スポーツ紙が報道。その後、医学的に正当な治療行為の範ちゅうと判断され、処分は科されなかった。医学的に正当な医療行為や緊急医療などを除き、静脈内注入は禁止されている。

 ◆NPBのドーピング検査 国際的なアンチ・ドーピングの流れを受け、05年に導入が正式決定、07年から本格導入。禁止薬物、検査方法は国際基準と同様で検査日は非公開。「ドーピング検査対象試合」は、NPB医事委員会が当日の開始1時間前までに当該球団へ通知。5回終了時、両軍の担当者が2人ずつ計4人をくじで無作為に選び、試合後に尿検査を行う。違反者への制裁は〈1〉けん責〈2〉10試合以下の公式戦出場停止〈3〉1年以下の出場停止〈4〉無期限の出場停止の4段階。球団関係者が関与した場合は1000万円の制裁金が科される。
ーーー引用終了ーーーー

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