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2011年8月30日

2559 硝子体混濁

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硝子体混濁

30歳・男性。目の健診で硝子体混濁(硝子体閃輝症)といわれました。ほかの病気があるかどうか、一度、眼科をきちんと受診するようにすすめられたのですが、今のところ視力の低下もないし、特に気になる症状はありません。なにか怖い病気なのでしょうか。すぐに受診すべきですか。ほうっておくと重大な目の疾患にうつったりするのか、詳しく知りたいです。(栃木県TM)

Answer
他疾患が原因のことも。まずは受信して診断をつけておく
眼内を占めるゼリーを硝子体(しょうしたい)と呼びますが、このなかに生ずる濁りを硝子体混濁とよびます。このうち、出血や炎症細胞などが原因で、雲のように粒が見分けられない程度の細かい粒子によって曇りを生ずる場合と、その粒子が眼底検査のときに一つひとつ点のように見える場合とがあります。
ご相談の方が指摘されたのは、眼科医の目に粒子が見える程度の大きさを持った混濁だったのだろうと推測されます。

糖尿病が原因で硝子体混濁を起こすことも
眼球の中にこのように白い砂のようなものを生じる疾患には代表的なものが2種類あります。

その一つは星状硝子体症(アステロイド・ハイアローシス)です。糖尿病などの持病を持つ患者さんに多く、60歳から65歳の年齢の人に好発します。多くは片側だけに見られます。硝子体中に細かい、大小の有るリン酸カルシウムを成分とした類円形の点状小混濁が多数出現します。通常は飛蚊症などの自覚症状がなく、視力障害も少ないです。

 この疾患では硝子体はゼリーの状態を保っていて、硝子体融解(成分が分解されて水のようになってしまう)をしていませんから、余り流動はせず、眼球運動をさせると混濁は硝子体とともに動き、やがて元の位置に戻るのが観察されます。

 この状態は比較的しばしば眼科外来で見かけられるものです。ご相談の方は年齢は30歳と若いですが、指摘されたのはこれかもしれません。

 硝子体混濁により糖尿病網膜症などの網膜の変化が隠されていることがあるので、眼底出血などを見落とさない注意が特に必要であるとされています。また、混濁が強く視力障害の原因となる場合には硝子体手術も考慮されます。糖尿病の有無なども含めて、その原因になる疾患がないことを早めに見てもらうのが良いでしょう。

早めに受診して原因疾患の有無を確認
もうひとつのものが閃輝性融解(シンチシス・シンチランス)で、これは外傷や眼内の炎症などの重篤な疾患の後に発生し、視機能が低下したような眼で見られることが多いものとされます。黄金色に輝く硝子体の小点状混濁ですが、硝子体の融解を伴います。硝子体中に自由に浮動し静止時には下方に沈下します。混濁は角形を示し、結晶構造を示しています。その本体はコレステロールの結晶です。元々視力が悪い症例では硝子体混濁による視力低下の症状を自覚することはありませんので、多くの場合にはそれ自体が手術対象になることは少ないとされます。

 このほか、硝子体に混濁をしょうずる疾患にはぶどう膜炎、硝子体アミロイドーシス、眼中枢神経科系の悪性リンパ腫などもありますから、たとえ現在自覚症状はなくても、眼科医による早めの精密検査が望ましいでしょう。

私が解答します
清澤眼科医院院長 清澤源弘(きよさわもとひろ)
136-0075 東京都江東区新砂3-3-53-2F
TEL 03-5677-3930
http//www.kiyosawaganka.or,jp

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清澤のコメント:
この記事は暮らしと健康の10月号p75の記事です。
(トップの図は入手できた前号の9月号表紙です。)

この10号にはこのほかにも眼のトピックスで、緑内障で失明しないためにという井上眼科クリニック院長 井上賢治先生の記事や、緑内障、見えない右目の眼圧が上がる。脳の検査をすると言われたが、という東京逓信病院眼科部長 松本俊先生の記事も出ています。

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