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2011年8月4日

2497 コンサルティングとは何か 堀 紘一 (著) を読みました。

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コンサルティングとは何か (PHPビジネス新書) [新書]
堀 紘一 (著)

コンサルタントに企業業績を改善させる方法がわかるならば、コンサルタントがその仕事をすればよいだろうとは誰でもが考えることですが、そうでは有りません。現在はドリームインキュベータという日本でも有数のコンサルタント会社の創業者であり、その前にはボストンコンサルティンググループBCGという世界的なコンサルタント企業の日本代表という地位を占めた、まさに日本の戦略コンサルタントの第一人者である堀紘一氏の著書なのだそうです。その著者が、その本業である「コンサルティング」について語っています。

最初は自分の学歴を披瀝したりして、少し鼻につくとも感じましたが、読み進むに連れて「コンサルティング」という言葉の意味がだんだんにわかってきました。

例によって目次に沿って言葉を足してみますと、

はじめに 「何が問題か」が最大の問題である:
コンサルティングでは与えられた問題に対するすでに知っている答えを教えるのではなく、現状の問題点がどこにあるのかを調査して教えるのが仕事であると教えます。

第1章 経営戦略コンサルティングの誕生:コンサルティングは机上の空論ではないと著者は言います。そして経営戦略コンサルティングがその王道であるといいます。日本ではホンダがその利用に先鞭をつけたということです。

第2章 なぜ、コンサルティングが必要なのか?自前主義の日本企業、傭兵を雇う欧米企業ということが説かれます。欧米には自分の会社の社員ではない傭兵を使う土壌があったといいます。日本は何でも抱え込もうとしたがりますが、その時代ではないそうです。1)企業は顧客を把握できていない。2)過去の成功体験が発展を阻害する。3)因果関係を徹底的に追求できる。4)戦略立案には技術と経験が必要。

第3章 コンサルタントは、生半可な能力では務まらない―求められるスキルとマインド
コンサルティングに答えはない。答えを教えるのではなく、考えることが仕事であると。まずインタビューをし、認識のズレを察知し、発見をグラフに表すのだそうです。コンサルティングには経験と勘が必要であるといいます。哲学ではなく事実を語れといいます。プレゼン能力も必要であると。

第4章 コンサルタントは「プロフェッショナル」である―その仕事の流儀と覚悟
地頭の良さが必要です。育てるのに練習試合ではダメです。またできる経営者は」ノートを取るのだそうです。そうやって要点をつかみます。良いコンサルタントは「いい仕事をします。そのかわり高いですよ。」という世界だそうです。雇い主を差し置いて表に出てはいけません。欧米で5大プロフェッショナルは医者に弁護士、公認会計士、経営コンサルタントとインベストメント・バンカー。(ちなみに日本で給与が能力と努力に最も合わないのは医者、中でも大学病院の勤務医だ。:と言ってくれています。)
コンサルタントは3年と7年が節目のUp or Outの厳しい世界であるそうです。

第5章 コンサルティング・ファームを使いこなせる企業が勝つ
JALの案件は難しかったーー倒産。コンサルティング料の仕組み:チーム全員の時間単価合計があってそれに倍率をかける。このマルチプライヤーは3以上。プロジェクトのメンバーを決め、何時間使うと決めたら値段は決まる。値段を負けるも負けないもないという世界であると。だから、お試し買いは損を生むというお話。私の中の10倍ルール(雇い主に自分のフィーの10倍の利益をもたらす)。

終章 これからのコンサルティング―コンサルティングを超えて
ドリームインキュベーターの設立。日本発の知的創造企業を目指す。

というわけで、戦略コンサルティング」というもののすべてがわかる一冊というわけでした。特にコンサルティング料の仕組み、という所が面白かったです。労働分配率のような考えでしょうか?そしてコンサルティングフィーの10倍が返してもらえたら経営者には言うことはないはずなのですけれど。ーーー

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