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2011年7月22日

2457 神経眼科臨床のために第3版の刊行にあたって (出版にご期待を乞う)

神経眼科臨床のために神経眼科を学ぶ者の間で長年愛読されて参りました藤野貞著”神経眼科臨床のために”の改訂が終了し、ゲラ読みの段階に入っています。ここにたどり着くまでに約2年かかりました。装丁などは今後決まってゆきます。

僭越ながら執筆協力者を代表して前文を書きましたので御覧ください。
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神経眼科臨床のために第3版の刊行にあたって

米国での研鑽の後帰国され、東京医科歯科大学、慶応大学、東京大学、北里大学、都立府中病院など大学の壁を超えて臨床的な神経眼科学を後輩に指導することを一生の仕事とされた藤野貞先生と寿先生が居ました。ご夫妻は晩年に到るまであらゆる神経眼科の国際学会に参加され、欧米の神経眼科医には最も知られた日本人の神経眼科医でした。彼らの子供達とも言うべき日本神経眼科学会には、生前から多額の寄付をされ、それは日本神経眼科学会Fujino Fundとして今も学会活動を支えています。

先生は常に、電気生理学や分子生物学に頼らない臨床神経眼科学の必要性を強調され、自分の目で眼球運動や視神経乳頭を観察し考えることの重要性を私達弟子に説き続けられました。この本は先生のそのお考えを体現した教科書で、眼科医ばかりではなくコメディカルにも広く読み続けられてきました。

しかし、初版から20年、2版改訂後も10年が過ぎ、このままではいずれこの名著も古さが目立ち始め、絶版にならざるを得ないと思い、東京医科歯科大学神経眼科外来で藤野先生ご夫妻の教えを受けた者達で、この本の大改訂を計画しました。執筆協力のメンバーが各章を分担して準備し、江本博文が中心となってさらに加筆と文献調整をしました。

解剖学が専門で、漫画を書くことをお得意となさった藤野先生御自筆の図はトレースして最大限残しています。最新でありながら、分担執筆本とは全く違った統一性が残せたかと思います。

初版の序文に藤野先生がのこされた“いま目の前にいる患者さん”の為に良きように、という言葉が永遠の真実であろうと思います。

  東京医科歯科大学眼科 神経眼科外来 臨床教授 清澤源弘

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清澤のコメント:今年の日本眼科学会に間に合わせたかったのですが間に合わず、なんとか秋の臨床眼科学会には間にあうかと思います。ご期待ください。

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