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2011年7月13日

2437 震災日本に米軍が出動した本当の理由とは何か?

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世界の変化を知らない日本人 アメリカは日本をどう見ているのか
日高義樹 (著)

今日までに、この本を読みました。著者は、59年にNHK入社し外信部で活躍して、ニューヨークとワシントン支局長、そして米国総局長を歴任下NHKの顔とも言うべき人。ハーバード大学客員教授に就任し、現在はハドソン研究所首席研究員とのことで、当然のことながら非常に強い親米的な意見を持っています。

しかし諄々と説かれると、日本が米国とも中国とも等距離の立ち位置を保つことは非現実的であり、もし米国から離れるならば、中国の属国としての地位しか残されてはいないと言うことが理解できます。とてもわかりやすい本です。

震災日本に米軍が出動した本当の理由とは何か?から説き始め、日本の周辺が大きく変わったということに終わるワシントンからの緊急リポートです。

概要を目次にそって、俯瞰してみましょう。

第1章 ●アメリカは原発事故をどうみているか
 この事故は、日本政府の原子力管理に対するポリシーの無さが原因だと思っている。これは原子力発電の本質ではないので、米国は原子力利用からは撤退しないだろうと。 

第2章 ●アメリカ軍はなぜ全力をあげて日本を助けたか
 東北地方の住民援助以上に重要な点は第7艦隊が対中国軍事訓練を開始したことである。中国が極東における覇権を目指していることは明白で、演習には中国がこの機に乗じて日本に対する侵略を行えなくさせる意味があったのだと。

第3章 ●中国はアジア覇権確立に大震災を利用する
 中国はアジア覇権確立に大震災を利用する事をためらわず、地震後にも日本に向けたミサイル網を増強した。平和をともに築こう等という甘えた考えを述べた日本の外相を中国外相は嘲笑しました。

第4章 ●アメリカは日本と中国の同盟体制を許さない
 民主党は無責任な政党である。核なしで独立を維持できるはずはなく、厳密に日本が利用できるのはアメリカの核しかない事に、民主党政府はやっと気が付き始めている始末だ。

第5章 ●民主党は日米関係の歴史を壊した
 小沢一郎の親中国案は田中角栄等のものよりもはるかに稚拙であった。民主党の指導者たちには国家意識が欠如している。さらに現在の民主党の政治家は従来の日本の政治家と違って、正直でも誠実でもない。

第6章 ●アメリカはこれからも日本を必要とする
 ワシントンの評論家は共和党がホワイトハウスを取らなければ日本寄りの政策が強く打ち出されることはないと考えている。共和党大統領のもとで米中の対決は始まるだろう。その時米国はさらに日本を必要とするだろう。

第7章 ●1951年以来、アメリカは日本を必要としてきた
 ブッシュ大統領は日本の天皇の葬儀に出席した、それは当然なことではなかった。米国指導者は今も日本に強い興味を持っている。

第8章 ●日本の周辺が大きく変わった
 アメリカはすでに中国を信用できなくなっている。次は朝鮮半島で何かが起こるだろう。それは戦争ではなく、国内問題である。その中で米中関係は緊張するだろう。

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著者について
1935年生まれ。東京大学英文学部卒業。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
日高 義樹
1935年生まれ。東京大学英文学科卒業後、59年にNHK入社。外信部、ニューヨーク、ワシントン支局長、米国総局長を歴任後、ハーバード大学客員教授に就任。現在はハドソン研究所首席研究員として日米関係の将来にかんする調査、研究にあたっている。TV番組「日高義樹のワシントン・リポート」でも活躍中。

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