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2011年7月1日

2396 牛伏寺断層と松本盆地東縁断層群の話

今日は牛伏寺断層と松本盆地東縁断層群の話をしてみよう。

私の故郷の長野県は地震の多い所で昨日も比較的大きな地震があった。今回の地震は牛伏寺断層という松本市の南東部に存在する比較的小さな活断層との関連が言われているのだけれども、この地域にはさまざまな断層が存在し、松本盆地東縁断層群という言葉で総括されるらしい。今日の話題はそれがアメリカプレートとユーラシアプレートの境であるというお話である。

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まずは正月にとったこの写真を見ていただこう。これは巨大な崖の上に立って、西に見える北アルプスを眺める位置でとった写真です。

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次は写真を見てほしい。明科あたりに立って北を見ているのだけれども、右側の山(実際には巨大な崖、上の写真はその上で撮影している)とその左の平地とが見事な対照をなしている。この右側の崖の上の台地は、松本市でいえば南から、城の北に続く城山公園、アルプス公園、そして私の父が木を植え続けた山、山田集落、そして安曇野カントリー倶楽部へとつながっている。なんとなく巨大な断層であるとは気が付いていたのだけれど、松本盆地東縁断層群(http://www2.ueda.ne.jp/~moa/matouen.html)の解説を読んでみると今更ながらなるほどと思わされる。松本平というよりは安曇野の東縁なのだけれど。

ーーーー要点ーーーーーー
 松本市から大町市にかけては、安曇野の平らな部分と東側の山地との間に松本盆地東縁断層群と呼ばれる断層群があるとされている。
matop1
 山と盆地の境界線は非常に直線的で、いくつかの山の尾根が途中ですぱっと切れ落ちている事などから断層の存在が推定されているのである。
 安曇野を通過する糸魚川静岡構造線(以下、糸静線と呼ぶ。)が盆地のどこを通過しているのか、という問題は昔からいろいろ議論されてきたが、地質調査所
(産業技術総合研究所地質調査総合センター)から刊行されたストリップマップによると、図の赤い線付近を通過する、という。少なくても、明科以北は東縁断層は糸静線そのものだということになる。また、一部は左横ずれを示す活断層だという。
 糸静線は新生代第三紀中新世の頃に活動が始まった。できた当時は、この大断層の東側が落ち込みフォッサマグナ(大地溝帯)を形成した。すなわち、始めは東落ちの正断層だったわけである。
 しかるに、現在は、小地震の解析から、松本以北の糸静線は東傾斜の逆断層(東側の岩盤が西側の岩盤に対してのし上がる)動きをしていることがわかっている。また、松本から諏訪を経て山梨県韮崎付近までは左横ずれ断層、そこから南側は、西傾斜の逆断層(西側の岩盤が東側の岩盤に対してのし上がる動きをしている)で、
matop2 それを模式的にあらわしたのが次の図である。
 このように糸静線は、時代的にも空間的にも複雑な経緯を持つ。
 最近は、この糸静線が北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界ということになってきて、長野県の北半分は地質学的には北アメリカ大陸とつながっていて、南半分はユーラシア大陸とつながっている、という。
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清澤のコメント:
故郷の松本市がアメリカとユーラシアの境をなしているというのはいかにも雄大な話ではないか?

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