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2011年6月29日

2390 『戦国無常 首獲り』を読みました。

51UO4vW2KcL__SL500_AA300_著者のブログによれば、6/15、『戦国奇譚 首』が『戦国無常 首獲り』と改題されて、講談社文庫として発売されたそうです。私はこれを本日読み終わりました。定価は580円。

毎週水曜日はお茶の水に出るので、その帰りに丸善によって2-3冊の高くない本を買います。小説あり、ノンフィクション有りですが、購入から5-6日で読み終わらねば次の本を買ってしまうので積ん読になってしまいます。

この小説の場面は共通で、小田原に本拠を置いた小田原北条勢の陣。関東地方の帰趨がまだ決まらない混沌とした様々な戦の場面です。様々な事件が敵の首、味方の首をめぐって展開されます。

戦国時代にも特に北条家での群律は厳しく、他人の獲った首を自分の手柄とする行為は武士にあるまじき行為として死を意味するものであったということです。

最初は他人の獲得した敵の首を自陣に持って帰るだけと思って拾ったり預かったりもらったりしたものなのですが、つい自分の獲得した敵の首であると説明してしまい引っ込みがつかなくなり、挙句の果てには自らの立場をもなくしてしまうと言ったお話が6つ。

知らず知らずの内に心の弱い主人公の”このごまかしは通ってしまうのではないか?”という期待に、読者である自分も引き込まれてゆきます。

頼まれ首:死ぬ間際の友人の兵に手柄の首を託された侍は、、
間違い首:混戦の中で命がけで獲ったつもりの首が自軍の将のものだったら
要らぬ首:夢のお告げで3つまでのつもりが、4つの首を獲ってしまったら
雑兵首:獲った首には隠し印を付けて功を盗まれるのを防ぐ
もらい首:友人が首を譲ってくれた理由を人には知られたくなかった。
拾い首:一度首を拾って褒められる味をしめてしまうとまた同じことをしてしまう。

と続きます。表紙の絵もコピーしてみるまで気がつきませんでしたが、鎧を纏い、兜を冠った武士が芒の草叢で空を仰いで静かに眠るように死んでいます。

この作者の有名作は武田家滅亡というものだそうです。
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