第一部
1、今後の医療制度改革とこれからの医院経営 フジソフト 渡辺秀樹 氏
(絵は単なるイメージ画像です)
国民医療費の増加が国民所得の伸びを超えるため、医療費を抑える医療制度改革が強力に進められている。医療財政の立て直しの為には患者自己負担の増加や保険料増額、保険点数の減額、一部混合診療の容認、包括払いの導入などが行われているが、さらに医療費総額管理制度の導入も検討されている。つまり、保険点数1点を10円という規定を年度末に変えて、総額を抑えようとするものであり、これは診療施設の経営には多大な影響を与えるで有ろう。
医療供給側の問題として西高東低の医療費の地域格差がある。医療機関間の連携の不足による重複検査やマネージメント力の不足も問題である。
レセプトでは、国民健康保険中央会のページに明らかなように、今後レセプトの縦覧、横覧、突合が行われる。
縦覧では、3月に一回という様な規定検査回数の超過、医薬品の投与量や投与日数の超過も問われるだろう。当該患者での過去の審査歴も問われる。横覧は複数のレセプトが単一の診療機関から出る場合、特に入院と外来がある場合に審査される。突合には、算定ルールのチェックや医薬品チェック(適応症、投与量、禁忌病名、併用禁忌)が自動的に行われ、抵触があれば査定されるだろう。
このほか医療地域連携についてのお話。国内のどこかにクラウドコンピューティングなど外部にサーバーを置き、共通のアクセスでカルテを書くなどの仕組みが取り入れられて来るかもしれないとのこと。その場合、従来のフィルムや紙を使うような方法を使う診療所は経済的な牽制を受けるかもしれないと。
清澤のコメント:前半は当然の内容ですが、特に大変参考になりました。後半部分は今一つその目的と今後の動向が理解できませんでした。つまり中央に集中されたカルテになるということなのか、そういう夢があるというだけのことなのでしょうか?聞かせていただいた価値は十分にありました。
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