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2011年6月15日

2345 東北大学の医学部に一時的に定員を増やす計画があるらしい。

東北大学の医学部に一時的に定員を増やす計画があるらしい。(http://www.m3.com/iryoIshin/article/137908/から)
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東北大、医学部定員の20人増目指す、10年間限定

 文部科学省の「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」の6月13日の第6回会議で、東北大学医学系研究科・医学部の研究科長・医学部長の山本雅之氏は、東日本大震災後の医療復興に向け、10年間限定で、同大学の医学部定員を現在の120人から20人増員することを検討していることを明らかにした。

 山本氏は、「医療人の流出による被災地の医療崩壊をいかに食い止めるかが問題」と指摘。その上で、地域医療の復興のために、今後5年間に、
(1)地域医療システムの再構築(医療施設の復旧)、
(2)医師・医療系人材の育成(医師のほか、専門看護師をはじめ高度医療人の育成)、
(3)研修医マッチング制度の改善――などを進めることが重要だとした。

 その一環として打ち出したのが、医学部の時限付き定員増。医学部新設ではなく、既存の医学部、大学の重点化が必要だとした。

(1)有事の際には、既存医学部を臨時に増加させた方が合理的、即効的であり、医学部定員を減らす際にも対応しやすい、
(2)諸外国の医学部定員は150~200人の例が多く、医学教育・研究の高度化・効率化の面からも定員増に伴い、基盤強化を図ることが必要――などが理由だ。

また、過去7年間の東北大学の入学者のうち、東北地方出身者は約3割であるのに対し、卒業生のうち東北地方の臨床研修病院で初期研修を行うのは約65%、後期研修の時点では70%を超える現状も踏まえ、東北大学の医学部定員増が宮城や東北地方全体の医師確保につながると見ている。

 「20人」の定員は、次のような試算がベース。2011年度の場合、東北地方の人口は、日本の総人口の8.4%。2011年度の医学部定員は8923人で、人口比で考えれば、その8.4%に当たる750人の医学部定員が東北地方にあってもおかしくはない。しかし、実際には730人であり、その差が20人となる。
ーーーー引用中止ーーーーーーー

清澤のコメント:
今回の地震では東北地方被災地からの医師の流出が大きな問題になっているようです。

それまででも、東北地方の医病院は医師の確保が困難で有りました。私の同期の世代の医師の少なからぬ部分は東北地方の各病院で責任者としてその重責を果たしていて、その努力には頭が下がるばかりです。

またその経済的な環境もかなり苦しいものであって、その運営を続けることは地方自治体にとっても大きな負担となっていました。

今回の地震復興においては、医病院を元の姿に再建するのではなく、新たな再配置を考えての建設が必要であると言う話も聞こえてくるところではありましたが、そのデザインができつつあるというようにはまだ見えません。

この記事は、東北の医療環境をどのように立て直して行くか?を考える中から出てきた一つのアイデアであり、比較的時実行にも実現性があるのではないかと思われます。

このあたりの話題は一般のネットニュースでは聞こえにくいお話ですので再録してみました。

この外に仙台では仙台更生病院を中心に、東北福祉大学なども巻き込んで新しい医科大学を設立しようという動きもあるようです。

この案に対しては中央では問題外という反応も感じられますが、第二次大戦前に作られた戦時医学専門学校の一つが過去には仙台にもあって、それが戦後に廃校になったという経緯を考えれば、あながち考えられないプランでもないかもしれません。

当時の医学専門学校で廃校にならなかったものは、今では有名な医学部として活動を続けており、東京医科歯科大学などもその一つであると聞いています。

東北地方に震災後の優れた医療システムが再構築されることを願っています。

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