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2011年6月5日

2323 第3回東日本眼瞼痙攣シンポジウム 印象記

2260 第3回東日本眼瞼痙攣シンポジウムは6月4日に行われました。印象記を記載しておきます

この会のスポンサーはGSK社なのですが、当日は別の眼科の研究会もあったということで参加者は60人程度でしたでしょうか?少し少なめでした。眼科学会専門医認定事業としても「日本眼科学会専門医」 受講証2単位が取得できました。

開会挨拶 若倉雅登:東北関東大震災以来日本では人々の気分が沈潜しています。眼瞼痙攣は大変精神的な影響を受けるものですから、眼瞼痙攣の患者さんにはつらい時期であると言えるでしょう。との挨拶。
 
【一般講演】

1、東京医科歯科大学 眼科  清水恵

 片側顔面痙攣の慨説を加えて、先に神経眼科学会で話した内容を披露しました。
 毎回オリジナリティー別の話をできるのがよいのですが、一つの話をどこかでしたからと言って、大勢いる医師のすべてに一度で言いたいことが伝えられるわるではないので、同じ話をあちこちですることは許されるというのが後の懇親会での若倉先生のコメントでした。早く、原著の修正版を提出して、publishを確保しましょう。(スライド内容の公示準備中)

2、済安堂井上眼科病院 山上明子 
眼瞼痙攣には1)目を開けないという運動症状、2)痛みや違和感などの感覚症状。3)精神的な鬱症状がありますが、2)の痛みなどに対してはフルボキサシン(デプロメール)、パロキセチン(パキシル)、ジェイゾロフトなどのSSRI薬剤が有効であるというお話でした。今後そのつもりで、他の処置が無効な例に対しては使ってみたいと思いました。
 なお、井上眼科ではすでに治療を開始している患者さん以外は、若倉先生の神経眼科外来を来年3月までにこの山上先生に引き継いでゆく方針ということです。今後の紹介はまず山上先生が見てからでないと、直接は若倉先生にはおつなぎしないということです。井上眼科本院の神経眼科外来への紹介をお出しする場合には(神経眼科宛とするか山上先生とするかにするようにとのことでした。)ご注意ください。

【特別講演】

座長 済安堂 井上眼科病院 院長 若倉 雅登 

「眼科領域のボツリヌス毒素療法の現況と未来」
兵庫医科大学眼科教室 教授 三村治 

 三村先生は、最近3年間にボトックス治療をした患者の統計をまず述べました。登録ベースでは痙攣が47000、片側眼瞼痙攣は52000。最近では反復してボトックスを受ける患者さんの比率は低下気味。ボトックス注射歴1-4回で転医してくる患者さんは効かなかったなどと前医師の処置に不満を持っているそうです。不適切な挙筋短縮術などの眼瞼下垂手術がなされてしまっている患者も5%います。標準的には各部位2,5単位。ちなみに医療費の自己負担率は再注射を受ける率には関連しなかったそうです。
 頻回注射を受けた人での投与間隔は眼瞼痙攣は3,5月、片側顔面痙攣は4,2月。30回以上打った患者で投与間隔が延長したのは36%、短縮19%、不変41%で、反復してボトックスを打つうちに有効期間が短縮してゆくという傾向性はないとのこと。

正常な閉瞼速度(200位)と開瞼速度(100位)のボトックスによる変化について話をされました。かなりはっきり変化していました。

このほか、近々始まるボトックスを用いた斜視処置についても解説がなされました。ビュピバカイン投与で外眼筋は肥大し、収縮力が強くなるそうです。麻痺を来たすボトックスと併用が考えられるのだそうです。

なお、ボトックスの早期バセドー病での眼瞼後退への利用を聞く質問には、ステロイドで有るケナコルトの方が適しているだろうということでした。

閉会挨拶 きよさわ眼科医院院長 清澤 源弘
まだまだ新しいボトックス投与に関する知識が沢山あります。ハンドアウトがほしい。場所などに関する公式情報をネット上に出しておいてほしい。などの要望をお願足ました。

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