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2011年5月21日

2277 ◆特集:ドライアイ診療を見直す:日経メディカルオンライン記事を読みました

◆特集:ドライアイ診療を見直す:日経メディカルオンライン記事を読みました

「新型ドライアイ」が日経メディカルに紹介されていました。自分のメモとして要旨をメモします。気になる方は元ページに戻ってご確認ください。

当ブログの関連ページもリンクを付けておきます。

◆特集:ドライアイ診療を見直す

《Vol.1》注目集まる「新型ドライアイ」
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_106064_281054_5
国内のドライアイの患者は増え続けており、国内での推定患者数は約800万人、試算によっては約2200万人。
「ドライアイ研究会」は2006年、ドライアイを「様々な要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり、眼不快感や視機能異常を伴う」と定義した。ドライアイは「涙液分泌減少型」と「涙液蒸発亢進型」の2つに大別される。
傾向としては、高齢者のドライアイは加齢に伴う涙液減少型であることが多く、若年者のドライアイは、蒸発亢進型が多い。最近は、上記の2つのドライアイとは異なるタイプの「BUT(Breakup time;涙液層破壊時間)短縮型ドライアイ」に注目が集まっている。
BUT短縮型ドライアイの患者は、膜型ムチンの機能が低下している。
シェーグレン症候群は、ドライマウスの症状があるかを聞いて、症状があれば血液検査を行う。抗SS-A/Ro抗体や抗SS-B/La抗体などの自己抗体を測定する。60歳以上の高齢者では、結膜弛緩症を発症しているケースが約9割を占めるとの報告もある。

参考記事
1、ドライアイを極めようの講義録(リンク)

《Vol.2》日本発の新機序ドライアイ治療薬の実力は?
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_106064_281054_6

「足りない水分を補うだけでなく、眼表面(角膜、結膜)から水分とムチンの分泌を促すという、新しい機序の薬の登場は画期的」
新しい機序のドライアイ治療薬として、2010年12月に発売されたのが、ジクアホソルナトリウム点眼液(商品名ジクアス点眼液3%)だ。適応は、涙液異常に伴う角結膜上皮障害が認められ、ドライアイと診断された患者。結膜の上皮および杯細胞膜上に存在するP2Y2受容体に働きかけることにより、細胞内カルシウムイオン濃度を上昇させ、水分とムチンの分泌を共に促進する。
多施設共同オープンラベル試験において、同薬はドライアイ患者のBUT(Breakup time;涙液層破壊時間)を投与開始時との比較で有意に延長させた。

参考ページ1、レバミピド点眼液について(リンク)
参考ページ2、ジクアス点眼液に付いて(リンク)

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《Vol.3》体内で自然分解される涙点プラグも登場
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_106064_281054_7

点眼薬でドライアイの症状が改善しない場合、ほかの治療選択肢として、涙点プラグがある。これは涙液の9割が排出される涙点をシリコン製などのプラグで塞ぎ、涙液が流れ出さないようにする治療法だ。人工涙液には含まれないミネラルなどが含まれた自身の涙液で眼を潤すため、涙液分泌減少型ドライアイには効果が高い。

 「涙点プラグを勧めるのは、シェーグレン症候群などの重症例が多い」

 防腐剤で角膜障害を起こすケースは、防腐剤無添加の点眼薬に切り替えることに加えて、涙点プラグを入れるのも有効。

涙点プラグで一般的なのは、シリコン製のプラグだが、瞼形や涙点の開口部の向きなどにより、眼を動かす度にプラグが眼表面に触れ、充血や異物感を生じたり、眼表面に傷が付くことがある。また、涙点周辺の組織を刺激し、肉芽を生じる場合もある。

その場合に有効なのが、コラーゲン製プラグ。これは、液状のアテロコラーゲンを用いた涙点プラグで、充填後、体温でゲル化して涙点を塞栓する。柔らかいゲル状のため、固まった後も異物感がほとんどない。レーシックなどの術後に起こる一過性のドライアイなどにも非常に有効。

当ブログの参考記事 1、新しい涙点プラグ、コラーゲンプラグ、キープティア(リンク)

ーーーーこの特集への導入記事:引用ーーーーーーーーー
□■ 注目集まる「新型ドライアイ」、新機序の治療薬も登場 ■□

 (日経メディカル オンラインメール 2011.5.20  第517号
          http://medical.nikkeibp.co.jp/)

 コンピューターを使ったオフィスワークが当たり前の現在、ドライアイの患者は増え続けており、国内での推定患者数は約800万人、試算によっては約2200万人に上るともいわれています。涙液の分泌量が減少する涙液分泌減少型ドライアイが高齢者に多く見られるのに対し、主にパソコン、コンタクトレンズなどの環境要因によって起こる涙液蒸発亢進型ドライアイは、若年者を中心に患者数が徐々に増加しています。

 最近、注目が集まっているのが、「BUT(Breakup time;涙液層破壊時間)短縮型ドライアイ」です。通常、瞬目(まばたき)の後には10秒以上涙液層が角膜上に保持されますが、このタイプのドライアイ患者の場合、涙液の分泌量に異常がなくても、すぐに涙液層が破壊されてしまいます。角膜の表面を覆うムチンの機能が低下しているためと推測されています。眼不快感が強く目を開けていられないほどでも、眼表面には傷がなく、眼科専門医でもなかなか異常を見つけられないので厄介です。

 その一方、ドライアイ治療薬のラインナップにも変化が現れています。水分補給作用を持つ従来の薬剤と異なり、水分と共に、角膜を覆うムチンの分泌を促す新薬が登場。涙液が安定化し、眼表面に保持される力が高まるため、薬物療法では症状が改善しなかった患者や、BUT短縮型の患者への効果が期待されています。
BUT短縮型の特徴や新薬の効果、そのほか点眼薬以外の新しい療法の動向など、ドライアイ診療の最前線をリポートしました。
ーーー引用終了ーーーー

清澤のコメント:ドライアイ診療にも日々新たなニュースが加わっています。最新の話題はMAPRACORATなのですが、その紹介は近日中に。お楽しみに。

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