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2011年5月15日

2264 見て覚えよう! 神経眼科疾患を日本眼科学会で聞きました。

見て覚えよう! 神経眼科疾患

日本眼科学会、最終日。今回の学会の教育セミナー10と位置付けられた連続講義でした。朝の9時からの一時間半でした。見て覚えるというコンセンサスは新機軸です。会の後で伺うと中馬先生が日眼のプログラム委員としてこのシンポジウムの人選などに活躍されたようでした。司会は若倉先生と中馬先生でした。どの演者も解りやすい良い講義でしたが、自分の復習を兼ねて、手元のメモを拾ってみます。

1、石川 均 見て覚える瞳孔の異常:
ホルネル症候群の点眼試験には1%アイオピジンを使うとよいそうです。その判定時間と有意と判断する変化率は各自お調べください。(  )

2、中馬秀樹:見て覚える視神経、視野の異常
視神経の話題:
朝顔症候群に見られる一過性視力低下は異所性筋性膜様組織の収縮に因るものである。
朝顔症候群ではtrnssphenoidal encepharoceleが脳底部に出来ていることがあるから、間違って耳鼻科で内視鏡生検等なされぬように眼科で予めMRIを見ておくべきである。
この疾患にはもやもや病の合併も知られているのでMRAも必要。朝顔症候群には脳動脈瘤の合併もあるので注意。

視神経低形成では、視神経にダブルリングサインが見られる。この疾患にはsepto-optic dysplasia が知られている。下垂体の形成が悪いから、成長ホルモン、甲状腺ホルモン、副腎皮質ステロイドホルモンの欠乏などホルモンの異常が起きやすく、全身麻酔下手術などでショックを起こしやすいので注意すること。斜視を見るなら眼底も見よう。この視神経低形成があれば手術は危険も伴うことがある。

視野の話題:
ラトケのう胞では両耳側半盲をみることがある。同様の視野を外傷性視交叉症で見ることがある。
では単眼で耳側に欠損があったらどう考えるか?::このケースは心因性(非器質性)視野欠損だったのだが、両眼で視野を取ったら半盲が出たので理屈が合わず心因性と判明した。

また視覚領の前端では、耳側半月と言って片眼の耳側周辺だけが視野欠損することがある。

読書時に左半分の文字が消えるという訴えは、後頭葉視覚領の後端の障害で怒る。かなり病変が大きくとも小さな傍中心暗点の視野変化であることがある。

上半盲が左右の上4分の一盲の合わさったものである場合もある。

3、三村治先生: 見て覚える眼瞼と眼球の異常運動
まずは代償性頭位異常や顔位異常。
外眼筋線維症(以前は、general fibrosis syndromeと呼ばれたもの)
顔貌で見よう、筋ジストロフィー、
筋無力症(眉をしかめて眼を開く)。
PEOP(進行性外眼筋麻痺、眼瞼下垂と眼球の上下の動きが制限される)、
甲状腺眼症(下直筋障害が多い。外上転が悪くてそちらでずれる。)
ブラウン症候群(内上転制限)、
ダブルエレベータパルシー(上直筋と下斜筋が麻痺し、内下方に眼位が変異する)

重症筋無力症は日内変動が大きい。その診断はテンシロンテストで良いが、一分間の上方注視負荷試験で疲れが出てこないか?みる。アイステスト(2分冷やして2ミリ眼瞼下垂が上がる)も有効。
甲状腺眼症なら左の眼瞼下垂に見えて実は右の眼瞼後転のこともある。
眼瞼ミオキミア、
片側顔面痙攣
眼瞼痙攣

回旋性の異常を見るには眼底写真を取る。
oculartilt reaction の紹介
オフソクローヌス(脳炎後の不整な動き)

等々を多くの動画を用いて説明されました。まさに百聞は一見に如かず

橋本雅人先生:見て覚える神経眼科のためのMRI画像診断
MRIを頼むときに、任せっぱなしではなく、一緒に画像を見る時間を作ると我々が求めているものが何であるのかを放射線科医に知ってもらうことが出来る。

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