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2011年4月20日

2204 事故の運転手はてんかんの持病を持っていたとのこと

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昨日の鹿沼市での小学生6人が死亡した交通事故は運転者がてんかんの発作を起こしていたらしいという話になってきたようですね(記事1)。

昨年12月の自転車を踏切内に押し出して死亡させたという”何が起きたのか理解しがたい”と感じさせた事故も意識の喪失を伴うてんかん発作がらみのもので有ったようです(記事2)

眼科医には癲癇での運転の可否を問われることはまず有りませんが、中枢性の視野欠損(半盲と言って右半分または左半分の視野に欠損があったりします。)が有ったり、何らかの眼疾患で両眼の視力が0,7を割り込み、免許の更新が難しいと言った患者さんからの相談はしばしば受けることがあります。

癲癇ではありませんが、視野に光が見えてからしばらく頭痛が続く脳血管の攣縮を原因とする閃輝暗点というものも有ります。これは片頭痛の中に含まれるものおですが、必ずしも頭痛は伴いません。

はっきりした半盲のある患者さんには、免許書き換えの可否にかかわらず運転の断念をお勧めしています。また眼鏡処方をそのために行うことは多く、さらに視力低下の原因が白内障の場合には、免許の更新を機会に白内障手術を受けていただくことも稀ではありません。

ちなみに、視覚に関する運転免許の要件は、次の通りです。

視力がそれぞれの免許の基準に達していない場合は、眼鏡等により矯正。

◆ 原付免許、小型特殊免許の視力の基準は、
両眼で0.5以上、又は一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で視力が0.5以上。

◆ 中型(8t限定)・普通免許・二輪免許の視力の基準は、
両眼で0.7以上、かつ、一眼がそれぞれ0.3以上、又は一眼の視力が0.3に満たない、もしくは一眼が見えない方は他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上。

◆ 第一種中型免許や第一種大型免許 及びけん引免許、第二種免許の視力
 の基準は、
両眼で0.8以上、かつ、一眼がそれぞれ0.5以上、さらに、深視力として、三桿(サンカン)法の奥行知覚検査器により、3回検査した平均誤差が2センチ以下。

となっています。ということは、各眼の視力が有る程度あれば視野には欠損があっても普通免許などは取れるということにはなりますが、やはり半盲のある方には運転は勧められませんね。

ーーー引用 記事1---
「発作抑える薬飲み忘れた」栃木・6人死亡事故の容疑者2011年4月20日22時31分

 栃木県鹿沼市で登校中の児童の列にクレーン車が突っ込み6人が死亡した事故で、自動車運転過失致死の疑いで調べを受けている同県日光市、運転手柴田将人容疑者(26)が「昔から発作の持病があるが、薬を飲むのを忘れ、事故を起こした」との趣旨の供述をしていることが20日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警は同容疑者の自家用車などから薬を押収しており、持病や薬の服用し忘れと、事故との関連について慎重に捜査している。

 今回の現場は出発地の勤務先からわずか約700メートルの地点。「ハンドルを抱えるように突っ伏していた」という目撃情報とあわせ、県警は何らかの発作が生じたとみて捜査している。

 また柴田容疑者は3年前にも、登校中の児童をはねる事故を起こしていた。2008年4月9日午前7時半ごろ、鹿沼市御成橋(おなりばし)町2丁目の国道121号の変形交差点で乗用車を運転。歩道に立っていた当時小学5年の男児をはね、右足に約3カ月の複雑骨折を負わせた。

 柴田容疑者は通勤途中で、前夜は午前0時に寝て朝6時半に起きたという。「居眠りをしていた」と話していたという。当時は現在の会社とは別の会社に勤務していた。

 宇都宮地裁で同年11月、自動車運転過失傷害罪で禁錮1年4カ月執行猶予4年の判決を受け、現在は執行猶予期間中だった。判決は「仕事疲れから眠気をもよおした」としている。

 警察庁によると、一般論として、人身傷害事故による執行猶予期間中でも、運転免許証を保持することが可能な場合があるという。

ーーー引用 記事2--
四日市踏切事故:被告側、無罪主張へ「発作予見は困難」
 三重県四日市市で昨年12月、踏切待ちをしていた自転車の男性2人に乗用車で追突、電車にはねられた2人を死亡させたとして、自動車運転過失致死傷罪で起訴された同市羽津中1、歯科医師、池田哲被告(46)の弁護側が無罪を主張する方針であることが19日分かった。被告にはてんかんの持病があるが、発作がいつ起きるかを予見して運転を控えるのは困難という筋書きだ。初公判は20日、津地裁四日市支部で開かれるが、検察側と全面的に対立する構図になる。

 池田被告は昨年12月30日午後1時半ごろ、乗用車を運転中に意識を失い、同市羽津町の近鉄名古屋線踏切で自転車3台に追突、3人を死傷させたとされる。津地検四日市支部は今年1月、被告には突然意識を失う発作があり、車の運転を控える注意義務があったなどとして起訴した。

 これに対し弁護側は(1)医師の指示通り薬を服用していた(2)医師から車の運転を控えるよう指導されていなかった(3)発作を予見することは不可能--と主張、「注意義務自体がなく刑事責任は問えない」と全面的に争う姿勢だ。

 池田被告の弁護士は「2人が亡くなった重大な事故だが、罪は成立せず無罪だ。どういう条件がそろえばてんかん患者は運転を控えるべきなのか、法廷で問いたい」と話している。【谷口拓未】 毎日新聞 4月20日
http://mainichi.jp/life/health/medical/news/20110420k0000m040172000c.html

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