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2011年4月4日

2162 この時季、気になる症状―目のかゆみ: 夕刊フジ 4月5日号から

KAHUNSYOU4《この時季、気になる症状―目のかゆみ》

 震災混乱のさなか、本格的な時期に突入しているスギ花粉症。4大症状の中でも9割以上の人が悩まされるのが“目の症状”だ。とくにコンタクトレンズ使用者は角膜や結膜を傷つけやすいので、この時期の使い方には十分注意しておこう。

夕刊フジ 本文

【細菌感染の恐れも】 
 花粉症の眼症状は、花粉性結膜炎、または急性アレルギー性結膜炎と呼ばれる。眼や眼の周囲がかゆくなり、まぶたと結膜(白目)が腫れぼったくなるのが特徴。重症になると結膜にむくみが起こり、外から目が見えないほど腫れてしまう。

 清澤眼科医院(東京・南砂町)の清澤源弘院長は「まぶたの裏から角膜(黒目)のふちまで覆っている結膜は、脂様物質が分泌されて常時濡れているので花粉がつきやすく、アレルギー反応が出やすい。強いかゆみは必ず眼科を受診してもらいたい」と忠告する。

 というのも、つい目を激しく擦ってしまうと角膜や結膜に傷がつき、そこから細菌感染を起こす恐れがあるからだ。

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【眼鏡、せめてワンディ】
 細菌感染すると目の痛み、ゴロゴロ感、充血などが現れ、点眼薬も抗生物質でないと治らない。とくにコンタクトレンズを使用している人は、目とレンズの間に花粉が入り込み傷つきやすく、花粉症のひどい人ほど角膜や結膜の障害を起こしやすいので要注意だ。

 この時季のコンタクトレンズの扱いについて、清澤院長は「できればシーズンが過ぎるまで眼鏡に変えた方がいい。コンタクトを使う場合、せめてワンディタイプで毎日取り替えることです」とアドバイスする。

 2ウィーク以上の長期使用タイプでは当然、洗浄液を使うことになるが、ソフト(シリコンハイドロゲル素材)では、洗浄・消毒・保存一体型のMPSタイプの洗浄液よりも過酸化水素タイプの洗浄液の方が付着した花粉の除去率が高いという。

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【目の洗い過ぎは注意】

 花粉症の目のかゆみ対策では、市販の目の洗浄薬もある。だが、「目の表層は上から油層、水層、ムチン層とあり、この構造が壊れると外からの刺激に弱くなるので、あまり頻繁に洗浄することはおすすめできない」(清澤院長)という。

 眼科で処方される主な点眼薬は、抗アレルギー薬(ヒスタミンH1拮抗薬、メディエーター遊離抑制薬)と短期で使われるステロイド薬。メディエーター遊離抑制薬は花粉飛散の2週間くらい前から点眼を開始する薬なので、症状が現れてからの第一選択肢はヒスタミンH1拮抗薬になる。

 清澤院長は「耳鼻咽喉科でも点眼薬は処方するが、とくにコンタクト使用者はきちんと眼科で目の状態を定期チェックするべき」と話す。

 鼻の症状ばかりにとらわれず、目の症状にも注意を向けよう。

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★【花粉症を回避するセルフケア】★
○飛散の多い時間帯の外出を避ける
○できるだけコンタクトレンズを避け、眼鏡を使用する
○コンタクトレンズを使用する場合は1日使い捨てタイプを使う
○ゴーグルを使用する
○外出時は花粉防止マスク、帽子を着用する
○外から室内に入るときは服についた花粉を払う
○洗濯物を外に干さない

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清澤のコメント:

 夕刊フジ記者の新井さんが、地震の直後の先月22日に当医院を訪ねてこの記事の取材をしてくださいました。例年ですと4月の眼科は花粉症一色だと思うのですが、今年は地震の騒ぎで花粉症はどこかに行ってしまったような印象です。

 目がかゆくて涙が流れ、鼻水とくしゃみが出るという花粉症になったら皆さんは何科を受診されますか?

 眼科を受診するという方ばかりではなく、耳鼻科に行くという方や、内科ないしは小児科に行くという方々も少なくはないと思います。

 以前のこのブログの記事へのコメントに、「花粉症では鼻内を見て抗アレルギー薬を処方してほしい」というご意見を戴いたことが有りましたが、耳鼻科の先生には細隙燈顕微鏡による結膜の状態の評価はできないわけですから、どっちもどっちということでしょう。

 私が見る患者さんには「鼻の症状が強ければ、耳鼻科に行きなさいね。」と、お伝えしているつもりですが、世の中のまだ見ぬ患者さんには、「目の症状が強いなら眼科にも来てくださいね。」とアピールしたかったわけです。

 眼科医でなければ、最強の点眼薬であるステロイドは使えないでしょう。特異な体質の患者さんにだけ見られるステロイド点眼の副作用である眼圧の上昇(ステロイド緑内障)は、眼科医が眼圧を測らなくては見つけることが出来ません。ですから、眼科医でない方にはステロイド点眼薬の処方はお控え願いたいという所以です。

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