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2011年3月22日

2137 大前研一氏の提言:福島原発と今後の東北地方の復興計画

今回の地震では、その復興に尽力されておられる方々に頭が下がります。

都内の大学で教鞭を執る内科医のK君が3月19日に東京で行われた大前研一氏の講演内容を大学の医学部の同級生へのメールでおしえてくれました。
先日のカリフォルニア大学の教授のスライド(2133:「福島原発の放射能を理解する」スライドのご紹介)に引き続き現況の理解に有用と思われますので引用をさせていただきたいと思います。

――
Kくんの案内からご紹介します。


(http://www.youtube.com/watch?v=8GqwgVy9iN0 動画にリンク)

この動画はスカパーのBusiness Breakthrough 757 チャンネル(http://bb.bbt757.com/)で有料放送している番組の中で、福島原発と今後の東北地方の復興計画についての部分を取り出してYouTubeで公開したものです。 

この講演では、現在多くの人が抱いている原発についての疑問や今後の不安に対して、専門家の立場から実にわかりやすく説明され今後の方向性が示されていると思いましたし、多くの人がこの内容に賛同していましたので、やはりタイミングが重要と考えて皆さんにシェアしようと考えました。 

東京という災害現場から離れた場所での講演でもあり、困難な状況下での現地の方にとって多少違和感・抵抗感のある部分があるかもしれないのですが、その点はご容赦ください。

大前研一氏は、世界的なエコノミスト、経営コンサルタントですが、実は東工大‐MIT- 日立で原子力を学び原子炉・原発の設計・管理を実際にやっていた原発の専門家です。
明快に福島原発問題を解説し今後起こってくる事象についての解決法を示すとともに、東北地方の復興計画についても、コミュニティ造りから財源計画まで実現可能性の高い新しい提言をしています。 
実際にこの内容は昨日仙石氏が率いる9名の議員による官邸チームに説明してきたとのことでした。

内容のごく一部をご紹介します。
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福島原発の今後のステップ:数日・数週間ではなく数年のプロセスになる。
1. 非常手段で注水・冷却を数日間(この間は何とかなりそうではあるが・・・)
2. 安定した手段で注水・冷却は3~5年かかる。・・・この間放射能の飛散が続く
3. 建家全体をテントのようなもので覆う(日本は東京ドームなどで世界に誇る高い技術あり)、これで風などによる放射能汚染したチリの飛散を防げる
4. クレーンなどの修復・設置・・・~5年かかる。
5. 炉心から燃料搬出(床遮断カバー、格納容器・圧力容器の蓋を外したうえで)
6. 冷却プールから燃料の搬出・海路陸奥へ(数千本になる)
7. 核分裂物質の除去(できるだけ)
8. コンクリートで永久封印・・・6年後位
9. 汚染地域の縮小後半永久的に立ち入り禁止区域に

新しい東北地方の復興への提言:
1. 従来のような復興はやらない→21世紀型安全安心コミュニティを形成
2. 人々は昔のところに戻りたいとは思ってはいない→心理的に不安・資金がない
3. 津波の襲う低い海抜のところは緑地+公共建造物
4. 高台に新たなコニュニティを建設
5. (一番影響を受ける)漁師の職住隣接を変更→強固な水門付き漁港建設(ただし数は絞る)、安全な高台から“通勤”

復興資金をどうするか?
1. 期間限定・目的限定被災地救済消費税(これなら国民は同意するはず)
(ア) 最大2%、1年間だけ=4兆円  安易な補正予算→国債増発は国債暴落を招きかねないので行わない
(イ) 半分を住民に
(ウ) 半分を公共・産業インフラに

2. 節電のノルマ化→電気料金のレビー化
(ア) 大口は高く(今は逆、大口はディスカウント)
(イ) 個別15%ルール(一例として)
① 過去3か月の平均使用量の85%未満は同一料金
② 85~94%は10%アップ
③ 95~99%は15%アップ
④ 100%以上は20%アップ
(ウ) もちろんここでの増収分は復興資金に。
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清沢のコメント:必要な情報を把握していないのに、住民がパニックになるのを防ごうという意図しかないスポークスマンは有害です。国際原子力委員会が載る混んで調査を行ってコメントを出そうとしたり、CNNやBBCを初めとする海外のマスコミがダメを出した理由はそこにあります。日本は報道に制限のある独裁国家ではありませんが、国民が真実がどの辺に有るのかを自分の目で見極める必要があります。

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