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2011年3月6日

2089 ヒブワクチンとは?、ヒブワクチン死亡事故とは?

ヒブワクチン
ヒブワクチンについての質問を結膜炎で受診した乳児のお母さんから受けました。このワクチンについて私は迂闊にも知りませんでしたので多少調べてまとめてみます。

 ここ数日で、ヒブワクチンの投与を受けた後に小児が死亡するという事故が4件も起きているということで(ニュースはこの記事の末尾に引用)、緊急にその投与が中止されているそうです。

 私の診療所では、結膜炎の児童が受診すると眼脂の細菌培養を行いますが、それがb型かどうかは不明ですがしばしばインフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)は検出されています。このように、インフルエンザ菌は決して珍しいものではありませんが。

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まずは、ヒブHibとは?: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』等を参考に内容を紹介します。

○Hib(ヒブ)は真正細菌であるインフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)b型の略称です。冬場に流行するインフルエンザ(流行性感冒)の原因微生物となるインフルエンザウイルスとはまったく別の細菌です。

○Hibは肺炎・敗血症・喉頭蓋炎などさまざまな感染症を引き起こし、なかでも重篤な感染症がHibによる細菌性髄膜炎(Hib髄膜炎)です。

○ Hib髄膜炎:髄膜炎とは脳や脊髄を包んでいる髄膜に細菌やウイルスが感染して起こる病気で、発症すると治療を受けても約5%(日本で年間約30人)の乳幼児が死亡し、約25%(日本で年間約150人)に知能障害などの発育障害や聴力障害などの後遺症を残しています。近年、治療に必要な抗生物質が効かない耐性菌も増加しており、発症後の治療は困難です。

○細菌性髄膜炎による日本の患者数は年間で少なくとも600人、5歳になるまでに2000人に1人の乳幼児がHib髄膜炎にかかっています。細菌性髄膜炎を引き起こす細菌はいくつかあるのですが、原因の半分以上がHibです。

(別情報ではヒブ菌が55%、肺炎双球菌19,6%、溶連菌7,7%とのこと)

○ Hibワクチン:Hibによる感染症を未然に防ぐHibワクチンは、100か国以上で接種されており、14年間に約1億5000万回接種されている。日本では、2008年12月に任意接種(有料)が一般的に可能となりました。

○Hibワクチンを生後2~7か月までに接種開始する場合は、4~8週間間隔で3回、追加免疫として3回目の接種から約1年後に1回の計4回接種です。生後7か月~1歳未満に接種開始する場合は、同じく4~8週間間隔で2回、追加免疫として2回目の接種から約1年後に1回の計3回接種です。1歳を越えると追加免疫はなく1回のみで抗体獲得となります。Hibワクチン接種後、6日間以上の間隔をあければ次のワクチンを受けることが可能で、同時接種を希望する場合は医師に相談する。日本でも海外同様、三種混合など他ワクチンと一緒に予防接種されています。

○副作用は、通常は一時的な接種部位の赤みや腫れで、これは数日で消失するそうです。
ーーーーー引用終了ーーーーーー
さて、死亡事故の報道記事です
ーー毎日新聞社のニュースからの引用ーー
予防接種:接種後、4乳幼児死亡 ヒブワクチンなど一時中止--厚労省

 厚生労働省は4日、細菌性髄膜炎などを予防する小児用肺炎球菌やインフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンを接種した乳幼児が、接種翌日から3日後に死亡する事例が先月下旬から今月にかけ4件起きたと発表した。同省は両ワクチンの接種を一時見合わせることを決め全国の自治体などに連絡、近く専門家の検討会を開き、因果関係を評価し問題がなければ接種を再開するという。

 厚労省などによると、対象は米ファイザー社の小児用肺炎球菌ワクチン(商品名プレベナー)と仏サノフィパスツール社のヒブワクチン(同アクトヒブ)。死亡したのは(1)兵庫県宝塚市の2歳男児(2)同県西宮市の1歳女児(3)川崎市の3カ月の女児(4)京都市の1歳未満の女児。4人はいずれもプレベナーを接種し、アクトヒブや破傷風などを予防するDPTワクチン(三種混合)も同時接種していた。

 宝塚市の男児と京都市の女児は心臓などに重い基礎疾患があり、西宮市と川崎市の女児は健康だったという。厚労省は「現時点で接種との関係は不明」としている。両ワクチンと子宮頸(けい)がんの3ワクチンは今年度と来年度、国の補助事業で公費接種が行われている。【佐々木洋】
ーーー引用終了ーー

清澤のコメント:4例の死亡事故が集中して発生したというのはいかにも異常です。偶発的なものなのか?因果関係が疑われるものなのか?は簡単には答えが出ないでしょうが、厚生労働省がその投与の一時中止を指示したというのは妥当な対応であると思われます。

ワクチンの説明書(添付文書)に記載された主な副作用は
・重大な副反応(海外での報告:頻度不明)にショック・アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫、顔面浮腫、喉頭浮腫等)・けいれん・血小板減少性紫斑病とされているそうですが、、

暫くはこの指示でヒブワクチンの投与は控えられるでしょうが、上に引用したwkikipediaや添付文書の副作用の記載は今後変更されることであろうと思われます。

今後の動静に注目しましょう。

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