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2011年3月3日

2084 江東区長様:眼科成人病検診をさせていただけませんでしょうか?

本日は、江東区眼科医会が開催されました。

いくつかの話題が取り上げられましたが、尤も盛り上がったのは江東区で眼科固有の成人病検診をさせてはいただけないだろうか?ということでした。

眼科の成人病といえば
緑内障、白内障、糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性そして敢えて加えれば飛蚊症(網膜剥離の可能性がある)でしょうか?

現在の成人病検診は、内科検診が基本に施行されています。この検診では検査を行う内科医が敢えて望めば、眼底写真を眼科医に依頼することが出来るようになっています。私の医院にも数軒の内科の先生から眼底検査が依頼されてきています。

しかし、すべての内科医が眼症状を特に訴えない検診を受ける患者さんのすべてに眼科での眼底検診受診を勧めて下さるとは限りません。また、自分のところで眼底カメラを持っていて、それで眼底撮影を済ませてしまう先生もおられるでしょう。

この眼底写真の読影というものは意外に難しいものです。眼科医に読影をさせても、慣れない医師が読むと、ほとんどすべてが正常という判定になってしまったり、ほとんどすべてが動脈硬化2群a(網膜細動脈硬化症)になってしまったりすることがあります。

これは、検診における眼底写真の読影には全身の状態を想像しながら、視野検査とか瞳孔を散瞳して精密な眼底検査とかを実施する必要がその患者さんに有るだろうか?という全身的構想を持って眼底写真の読影が出来るかどうかという問題なのです。

現在、眼底検査の依頼を受けた江東区眼科医会の医師の多くは、単に眼底写真を撮ってその読影をするだけではなく、
1)眼科の症状に関する問診、
2)屈折検査
3)眼圧測定
4)細隙灯顕微鏡検査
5)眼底検査(または眼底写真撮影)
程度は行っているようです。

これを行えば、眼底の散瞳まで行わなくても、先に述べた緑内障、白内障、糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性、そして飛蚊症の有無が判断できます。

緑内障の可能性を示唆する視神経乳頭陥凹拡大があれば、そこから先は担当した眼科医の判断で保険診療として3次元画像解析装置での検査や、視野の測定に進めばよいのでしょう。

この区民眼科検診が区民に対して如何程の経済的ベネフィットを与え得るか?ということは残念ながら、現在の私の知識ではお答え申し上げられませんが、かなりの経済効果は有るものと考えられます。

また、私の小さな診療所でさえも、年に何人かは眼底や硝子体の出血を契機に見つかる重症の糖尿病患者がおります。これらの患者さんがもう少し早く無症状の糖尿病網膜症が進んでいることに気が付いていれば、重篤な視力障害を残さないで済んだであろうにと、残念な思いをすることも稀ではありません。

というわけで、江東区眼科医会のメンバーは、簡便なものでよろしいですから眼科成人病検診が江東区で行われるようになることを願っているのです。

実際、ネットで探してみますと、このような検診はすでに北区等ではおこなわれています。この構想はあながち荒唐無稽なものでは無いことが分かります。

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