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2011年2月17日

2055 6)飛蚊症について教えてください

6)飛蚊症について教えてください

飛蚊症は目の中の濁りが見えて、あたかも蚊が飛んでいるように見えるというものです。その多くは中年になって、近視のある患者さんの目の中のゼリー(硝子体)が水と分離して、その表面に有る繊維製の混濁が網膜に影を落とすことで発生します。その一部では、そのときに網膜に穴を作って、網膜剥離の原因になります。少し長いですが私のインタビューもあるので記事を引用します。
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ーーーー引用 朝日新聞の記事ーーーー

 1年ほど前、右目の中に黒い糸くずのようなものが浮いているのに気づいた。朝、目覚めてぼんやりと寝室の天井を見上げていたときだ。

 ゴミが入ったんだろう、と気にしなかったが、数日後にまた見えた。調べると、視界の中で虫が飛んでいるように見える「飛蚊(ひぶん)症」という症状で、主に加齢が原因のようだ。放っておいても問題ないのだろうか。

 滋賀医科大眼科(大津市)の大路正人教授(51)によると、「飛蚊症の多くは心配ないが、出血や炎症、網膜剥離(はくり)が起きていることもあるので、一度は眼底検査を受けたほうが安心」という。

    ◇

 眼球の中は、透明でゼリー状の硝子体(しょうしたい)で満たされている。硝子体は99%以上が水分で、残りが線維状のコラーゲンや、ヒアルロン酸などでできている。年齢を重ねると、この水分と線維が分離する。フィルムの役割をしている網膜に線維が影となって映るため、眼球の中で蚊が飛んでいるように見える。

 また、水分と線維の分離によって硝子体が縮むと、一部が網膜からはがれる。「後部硝子体剥離」という現象で、環状の影ができる。これも飛蚊症の原因の一つだ。強い近視の人に起こりやすい。

 治療で影を取り除くことも、水分と線維が分離するのを予防することもできない。

 大路さんは「検査で異常がなければ、その後は急に数が増えない限りは心配なく、気にしないようにするしかない」と言う。

 ただ、後部硝子体剥離から、網膜に穴が開く「網膜裂孔(れっこう)」が起きることがある。さらに進行すれば、失明の原因となる網膜剥離になる。網膜裂孔は外来でレーザー治療ができるが、剥離してしまうと入院での手術が必要になる。

    ◇

 飛蚊症で受診する人は多い。清澤眼科医院(東京都江東区)を訪れた50代の男性患者もその一人だった。清澤源弘(もとひろ)院長(56)が診察すると、網膜裂孔が起きていたため、網膜の治療を得意とする医療機関にすぐ紹介した。

 糖尿病や高血圧、外部からの衝撃による出血、網膜の外側にあるぶどう膜に炎症が起きたときにも、黒っぽいものが浮かんでいるように見える。これらもすべて飛蚊症だ。飛蚊症をきっかけに悪性リンパ腫が見つかる患者もいる。

 清澤さんは「飛蚊症は、年のせいと決めつけず、早めに検査を受けることが重要」と話す。

 光る点や黒い点が見え、飛蚊症のように思えても、硝子体に変化がなく、目の他の部分にも異常がないときは、片頭痛が原因のことがある。

黒い虫のようなものがみえたら?
① □見えるのは1.2個
② □眼球を動かすと「虫」もゆらゆら動く
③ □眼球が動いても「虫」の位置は変わらず
④ □糖尿病や高血圧の持病がある
⑤ □「虫」の数が突然増えた
⑥ □「虫」の色が濃くなった
⑦ □視野の一部が欠ける
⑧ □目や頭部に強い衝撃を受けた
ドクター大路の診断
①②は加齢に伴う飛蚊(ひぶん)症とみられますが、念のため一度は眼底検査を受けた方がいいでしょう。
③~⑥は出血や炎症が原因の場合が多いので、治療が必要。
⑦⑧は網膜剥離の可能性が高いです。大至急受診しないと、失明や、十分に視力を回復できない恐れがあります。

清澤眼科医院通信:2046 目の外傷および視力低下について(第五砂町小学校講義)

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