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2011年2月17日

2048 開散麻痺(divergence palsy)の原因には何がある?

開散麻痺に付いて再度簡単に解説します。

詳しい説明はこちらにありますが、その後数年経ちましたが現在も開散麻痺の概念は変わっていませんね。前の記事のほうが説明は詳しいので、この記事をざっとみてからそちらもぜひご覧下さい。。(ここから前回の開散麻痺記事にリンクします

開散麻痺(Divergence paralysis)は核上性の麻痺によって突然に共動性内斜視が生じる病態であって、非交叉性(右目で見たときに像が右にずれて感ずる)の複視を遠方視で自覚するものです。そして、1-2メートルの近方では融像が可能であり、複視を感じません。末梢の筋や神経の麻痺ではないので横向きの眼球運動には制限はありません。開散に対する融像の幅自体には大きな低下はありません。

本日の神経眼科勉強会では橋と中脳の水道周辺の病変が報告されているという発表を聴きました。

ネットに出ていたところでその主な原因を列挙します。この辺りを考えながら原因を探し、自然の回復を待つのか、プリズムを試すのか、あるいは外眼筋の手術に進むのかを考えたらよいでしょう

1. 脳幹病変

A. 小脳ののう胞

B. 血管腫

C. 腫瘍:小脳、聴神経鞘腫および橋グリオーマなど

2. 脳出血

3. ジアゼパム

4. ジフテリアDiphtheria

5. 中脳背側症候群

6. 流行性脳炎

7. 機能性のもの

8. 頭部外傷

9. 脳圧亢進

10. インフルエンザ

11. 鉛中毒

12. 多発硬化

13. 多発性脊髄炎

14. 梅毒

15. 原因不明

16. 血管障害

A. 糖尿病

B. 高血圧

C. 椎骨動脈の逆流を伴う鎖骨下動脈の閉塞

D. 椎骨脳底動脈不全

参考文献
Walsh FB, Hoyt WF. Clinical neuro-ophthalmology, 4th ed. Baltimore: Williams & Wilkins, 1985.他

清澤眼科医院通信:98 開散麻痺 にリンク

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