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2011年2月3日

2020 「どうしました・光がまぶしい」 朝日新聞記事再録

「どうしました・光がまぶしい」

眼瞼痙攣表紙この写真は記事とは別の著書です。

(これは朝日新聞2011.2.3に掲載された私のインタビュー記事の採録です)

答える人・清澤源弘(きよ・さわ・もと・ひろ)
清澤眼科医院院長=東京都江東区

【相談】
 36歳の女性。太陽の光を異常にまぶしく感じます。以前から、水面に反射する日光や晴天のスキー場が苦手でしたが、最近は、天気がいいと室内でも不快で、手元を照らす電気スタンドなども気になります。眼科で検査しましたが、目そのものに異常はないと言われました。(神奈川県・H)

【問答】
 Q なぜ、まぶしく感じるのでしょう。
 A 目は、光の量とは別に、痛みを「まぶしい」と勘違いしてしまいやすいのです。涙が足りないドライアイやコンタクトレンズ、レーザー手術などの影響で角膜に細かい傷があると、まぶしいと感じることがあります。眼球や視神経の炎症なども原因になり得ます。

 Q この方は目自体に異常はないとされたそうです。
 A まばたきをうまくできなくなる眼瞼けいれんかも知れません。しくみははっきりしませんが、診断された患者のうち6割ほどの方がまぶしさを訴えています。一般的な眼科医のあいだではまだよく知られておらず、見落とされやすい病気です。

 Q どう診断しますか。
 A 屋内外でまぶしさを感じるか、まばたきが多いかといった点を尋ねるアンケートに答えてもらいます。その結果、疑いが高ければ、速さや強さを変化させながらまばたきをしてもらい観察します。ドライアイなど、症状の似たほかの病気と間違わないよう注意します。

 Q 治療はどのように。
 A ボツリヌス菌という細菌の毒素を、左右の目のまわりに6カ所ずつ注射するのが基本です。ほぼ8割の方が改善したと感じています。保険がきき、3割自己負担なら注射代を含め1回約1万7千円です。効果の持続は3カ月ほどとされますが、もっと長いあいだ打たずにすむ方も少なくありません。

 Q この方も、眼瞼けいれんの可能性が高いでしょうか。
 A この病気の患者はわりあい年齢が高めです。若い方の場合は薬の影響で症状が出る「薬剤性眼瞼けいれん」も考えられます。約2割の患者がこのタイプで、ベンゾジアゼピン系という種類に属する抗不安薬との関係が代表的です。この場合は処方している医師とも相談しながら、薬を減らしたり、止めたりできないかを考えます。
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取材してくださった朝日新聞科学医療グループ(東京本社)田村さんに感謝いたします。

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