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2011年1月31日

2011ペットから飼い主への病原菌感染に要注意 という記事がありました

取り立てて新しいことは記載されていませんが、愛玩動物には感染症があることがありますから、動物との接触には気をつけましょうというのは正しいと思います。
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(1/27)ペットから飼い主への病原菌感染に要注意
doubutu

 イヌやネコと同じベッドで寝ている人は要注意。米医学誌「Emerging Infectious Diseases(新興感染症)」2月号に掲載された報告によると、健康に見えるペットでも、ヒトの疾患の原因となる寄生虫、細菌、ウイルスをもつ可能性があるという。250種類の人獣(じんじゅう)共通感染症(zoonotic disease)のうち100種類以上が家庭で飼われるペット由来のものであると、報告の共著者の1人である米カリフォルニア大学デービス校獣医学部動物疾患学教授のBruno Chomel博士は述べている。
 ある症例では、69歳の男性がペットのイヌと一緒に寝ていて人工股関節置換術の創傷を舐められ、髄膜炎に罹患した。また、9歳の男児がノミの寄生したネコと一緒に寝たことにより、生命にかかわる細菌感染症であるペストに罹患した事例もある。このほか、ネコやイヌと一緒に寝たり、キスをしたり、ペットになめられたりすることによってヒトに伝播(でんぱ)する感染症には、鉤(こう)虫、白癬、回虫、ネコひっかき病および薬剤耐性黄色ブドウ球菌感染症などがある。

 一方、ペットを飼うことによる健康面の利益も大きいと米エール大学(コネティカット州)医学部のPeter Rabinowitz博士はいう。心理面の効果にとどまらず、ペットは血圧降下、運動の促進、ストレスの軽減などをもたらすことがわかっている。しかし、高齢者、5歳未満の幼児、HIV感染者やエイズ患者および癌(がん)患者など、免疫システムの低下した人ではリスクが高い。ペット(特に仔イヌや仔ネコ、下痢をしている高齢のイヌやネコ)に触れた後は手を洗い、定期的にノミやダニの駆除を行うほか、ペットとのキスや添い寝を避けるよう著者らは勧めている。

 人獣共通感染症の年間発生数は正確に把握されていないが、Rabinowitz氏は「米国では年間数百万例の感染症がペットとヒトの間で伝播しているのではないか」と推測するとともに、「それがペットによるものだとわからない症例も多数存在すると考えられる」と述べている。

 近年、米国医師会(AMA)、米国看護師協会(ANA)、米国獣医師会(AVMA)の支援による「One Health」と呼ばれる取り組みで、医師と獣医師が十分に情報交換し、連携していくことが推進されている。米国疾病管理予防センター(CDC)によれば、ヒトの病原体の約60%が人獣共通であるという。Rabinowitz氏は双方向の感染について、「動物からヒトだけではなく、ヒトから動物にも疾患の感染がみられる」と指摘している。

http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm
原文
(http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=649011)
[2011年1月20日/HealthDay News]
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清澤のコメント:
ことに医療従事者は人獣共通感染症をもちこまぬような注意が必要ですね。

人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょう:ズーノーシス(zoonosis))は、ヒトとそれ以外の脊椎動物の両方に感染または寄生する病原体により生じる感染症のこと。感染している動物との直接接触やその糞や毛垢などを介して再感染が起きる。

人畜共通感染症または人畜共通伝染病という呼称が一般的であったが、「畜」という語が家畜のみを想起するのに対して、近年は愛玩動物(ペット)や野生生物からの感染が重大な問題になっているという指摘がある。これらを考慮して、人獣共通感染症という言葉を用いようとする動きがあり、この呼称が定着しつつある。

ただし、「獣」とは本来なら哺乳類など体毛で被われた動物を指す言葉であり、オウム病や鳥インフルエンザなど鳥類由来の感染症や、爬虫類由来のサルモネラ感染症、昆虫類や魚類由来の寄生虫疾患等も包含する語としては必ずしも「畜」より適切とは言い難い。 いずれにしても、どの語を用いるべきかについては未だ議論の分かれるところであり、統一されるにまでは至っていない。

たとえば、眼に症状の来るものにはこのようなものもあります。

.レプトスピラ
らせん型の細菌によって引き起こされる病気で野生のネズミによって媒介されます。ネズミは菌を保有していても無症状で尿中に病原菌を排泄し環境を汚染します。
人での症状はワイル病とよばれる黄疸や出血あるいは硝子体混濁などの後発眼症が眼科領域で問題となります。

.回虫症
犬や猫の回虫が人の体に入ると幼虫のまま体内を移動します。これを幼虫移行症と言います。人への感染は経口感染で、主に幼児が感染しやすく危険です。回虫の卵の殻は非常に強力で体外で非常に長く生存します。回虫卵で汚染された砂場で遊んだり感染犬を触って良く手を洗わないで物を食べたり指をしゃぶったりして感染します。人での症状は眼内型と内蔵型に分かれますが、特に眼科の分野では症状が重く問題となります。

.トキソプラズマ
猫のコクシジウムの一種で人に感染すると流産や眼疾患の原因となる事が有ります。猫では初感染時にオーシストと言う虫卵を排泄しますがこの卵の抵抗力は非常に強く長く環境を汚染します。人への感染は経口感染が最も多く、感染した豚や羊(豚や羊は無症状)の肉を生焼けの状態で食べて感染します。

.オウム病

クラミジアと言う病原体によって起こる病気で人が感染した場合適切な治療がされないと肺炎や心筋炎で死亡する場合もあります。人での症状は風邪に似ているので病院にかかる時は鳥を飼育している事を医師に告げておくと良いでしょう。クラミジアにはいくつかの種類がありその中には人の眼疾患や性病の原因となるクラミジア・トラコーマティスもあります。

(http://www.oac-vet.com/column4.htmlを参考にしています)

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