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2011年1月30日

2006 シンポジウム9: 手術一般眼科手術:術後愁訴や不満への対応の聴講メモです

9. 手術一般眼科手術:術後愁訴や不満への対応 の聴講メモです。

1月30日(日)09:00-11:00
オーガナイザー
若倉雅登 (井上眼科病院)
松村美代 (永田眼科)

演者
1.前眼部および外眼部手術の術後愁訴や不満への対応
清澤源弘 (東京医歯大) (別項参照)

内容は:
霰粒腫切除後の動脈性出血
レーシック術後眼のフラップ脱落
涙点プラグ埋没
白内障術後に気付かれた眼瞼痙攣

2.白内障および緑内障手術  
塩川美菜子 (井上眼科病院)
白内障と緑内障の術後の不満について詳しい検討と討論がなされており、論理的にもまとまった話が聞かれました。近日中にスライドを見せていただけるそうですので、それを待って、概要のアップをしましょう

3.網膜硝子体術後の愁訴や不満のあれこれ
山本修一 (千葉大)

まず、術後にご自分が行った手術ではあまり多くの問題を述べた患者さんは多くはないけれども術後の不満を述べてきた硝子体手術後の患者さんは少なくないそうです。

 まず、術中の網膜光障害か、OCTではIS-OSラインが欠損していてその部分が視野の欠損に対応しているという症例を示されました。このほかに、手術中に眼球がいったん虚脱することがあって、それが脈絡膜などの循環障害の原因になることがある。最近はインドシアニングリーンには網膜毒性があるから別のものがつかわれるようになっているなどというお話もありました。

 空気を注入する際には乾燥した空気ではだめで、加湿するとか、網膜に強い気流がかかり続け合い様な注意が必要で、従来術後に見られた視野欠損は空気のポートの位置に対応していたという話もありました。

 樋田先生からの”患者さんにとって痛くない手術をするように心がけよう”というメッセージも印象的でした。

4.屈折矯正の手術後に不具合が発症する頻度とその原因および対処方法
梶田雅義 (梶田眼科)

最初に角膜の屈折が40Dであるというのは間違いで、角膜と角膜後方の房水での屈折が40Dなのであるという話から始まり、レーシック等で角膜を削れば、角膜だけの屈折値は70%も変化しているのだという話から始まりました。

2009年10月にヤフーバリューインサイト社の協力を得て屈折矯正手術に関する多数の患者を対象とするネットでの調査を行ったそうです。その結果では、70,7%が術後の視力値に満足していると回答したものの、ハロー・フレア17,0%、ドライアイ16,3%、夜間の見え方15,0%、遠視・老視13,0%にそれぞれが不満を持っていたそうです。

 術後に不具合を訴えて梶田眼科を受診した患者50人の内16%は眼瞼や角膜などの外眼部疾患で、術後の不安が症状を増加させていたそうです。68%には視機能障害(調節異常16名、調節異常と眼位異常11名、眼位異常5名、不同視2名)があったそうで、20名は術後に眼鏡で主訴が解消し、累進焦点レンズやプリズムが必要であったということです。

 もともと軽い近視のある患者さんで、眼鏡をはずして読書などをしている患者では、若くても期待される調節力がない場合があるそうで、そういう患者の角膜を削って遠方視力を良くしてしまえば、当然調節の不足が現れ、年齢にかかわらず老視が現れるということが話されました。
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本日はこのシンポジウムだけで疲労。一緒に話をした梶田先生、データを提供してくださった高木先生とお話して、早々に引き揚げて参りました。

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