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2011年1月23日

1990 コンタクトレンズの処方 (糸井素純先生)を聞きました。

コンタクトレンズの処方 (糸井素純先生)を聞きました。
平成22年度卒後研修会 第10回の第二部です。その内容は

1、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ

2、正しいレンズケア そして

3、円錐角膜用のコンタクトレンズの処方
でした。

まず
1、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ

涙液の交換が少ないソフトコンタクトレンズでは酸素の供給はレンズ内を通して行われる部分が多く、酸素透過性がよくないレンズでは角膜新生血管なども出やすい。角膜内皮も減りやすいと言われています。そこで登場するのが、シリコーンを含んだ含水性のソフトコンタクトレンズであるシリコーンハイドロゲルレンズです。昔販売されて、角膜障害で消えたソフィーナという非含水性のシリコンゴムの製品とは別物です。

より高い酸素透過性によって様々なCL角膜障害が減り、低含水性によって乾燥感の低減とたんぱく吸着が減らされています。

米国では2007年でもソフトコンタクトレンズ市場の56%、を占めますが、日本では2009年でもまだ27%(オーツーオプティクス、オアシスやアドバンスなど)です。トゥルーアイの事故で急激な増加は遅れました。

しかし、今後は急速にソフトコンタクトレンズはシリコーンハイドロゲルに移行するでしょう。

このレンズのトラブルには次のものがあります

オーツーオプティクスで計3,4%(1747眼中で60眼)
シールズ          23
スマイルマークSPK    13
スマイルマーク以外のSPK 20
角膜混濁           7
巨大乳頭結膜炎        9  
上記以外の角膜障害     11

このシリコンハイドロゲルレンズの短所は油が吸着しやすいことと関連し、細菌やアカントアメーバが付着しやすい点です。
MPS(多目的洗浄溶液)による輪部のリング状SPK(表層角膜炎)もあります。
これに関しては、SHSCと消毒薬には相性の良しあしがあるようです。
この相性は新品と使用済のものでも異なるそうです。

ですからシリコーンハイドロゲルレンズでは過酸化水素を使うかそのレンズと相性の良いMPSを特に選ぶ必要があります。

2、正しいレンズケア
コンタクトレンズ眼障害の最大の原因は誤ったレンズケアです。
メーカーの指定するレンズケアではなくて、安全性を優先したレンズケア法をする必要があります。
すべてのMPSに記載された注意点には

1、レンズを取り扱う前に手指を石鹸で洗うこと
2、CLをこすり洗いすること
3、洗浄後MPSですすぐこと
4、レンズケースは洗って乾燥させること
5、レンズケースは定期的に交換すること

この他に注意させるべきこととしては、装用直前にすし義をさせること。それにはMPSを使わせるうか、(過酸化水素は眼には入れられませんので)専用のすすぎ液を用意させる必要があります。

 そして、開封2月を過ぎたボトルの使用は、ボトル自身が汚染してきますからだめです。使いかけのボトルを持ってきてもらうと、口の周りが黒くカビの生えたものも少なくないとのこと。

 さらに、小瓶に分けて写して使うのもNGです。その理由は小瓶の中に継ぎ足すことになり、汚染が再生産されるから。

 コンタクトレンズの洗浄では、こすり洗いが必要です。それと繰り返しになりますが装用直前のすすぎをご励行なさってください。

 最近は、レンズ洗浄液には種別を問わずコンタクトレンズのケースが付けて売られるようになっています。新しい瓶を開ければケースがついているはずですが、新しいケースを引き出しの中にため込む見当違いな人がいるそうです。毎月レンズケースは捨てて新しいものにしましょう。

レンズケアが正しくできてない人の多くは、本人がサボって省略したわけではなくて、販売側での指導が不十分なことによることが多いという論文もあるそうです。

レンズケアの最低限の5原則は

1、手指の洗浄
2、こすり洗い
3、すすぎ(はずした後、洗浄後、装着前)
4、レンズケースの洗浄と乾燥
5、レンズケースの定期的な交換

そして最後に
レンズケアが出来ない人には
一日使い捨てコンタクトレンズをお勧めくださいとのことでした。

一日使い捨てレンズならば
レンズケア不要
レンズケース不要
コンタクトレンズが常に清潔
コンプライアンスが良好
だそうです。

一日使い捨てレンズを一日使い捨てで確実に変えているのは85%ですが、2週間ではその期限を厳守出来ているのはたった57,7%(ほぼ守る徒の答えを加えれば90.6%ですけれど)にすぎないそうです。

日本のソフトコンタクトレンズ市場の
一日使い捨ては 38,8%
二週間交換は  52,6%
一か月交換は  3,9%だそうです。

3、円錐角膜用のコンタクトレンズの処方

この内容は私がまとめるのは省略します。

要するに、糸井先生のところには日本中から円錐角膜のコンタクト処方を求める患者さんが、新患で日に5人程も集まっているそうです。

それは、レーシックを受けに行って、円錐角膜だからレーシックは出来ないと言われて糸井眼科に向かう患者さんが多いからだそうです。ですから、糸井眼科の患者さんは円錐角膜でも軽症で、レンズは載せやすいそうです。

円錐角膜には遺伝性はないことになっていましたが、実際には何らかの家族性のある患者はほぼ半数であるとのこと。また、コンタクトレンズ装用者に二次的に起きたと考えられる全体が薄い対応の円錐角膜も最近は多いというお話でした。
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清澤のコメント:この講義には、時間もなくなってしまったので気のきいた質問はできませんでした。しかし多くの新しい知識を聞くことが出来ました。
糸井先生はクーパービジョンからユーチューブに正しいコンタクトレンズの使用法を説明したビデオが公表されていますので是非ご参考になさってください。
それは以前このブログでご紹介しましたね。

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