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2010年12月26日

1925 ”患者の医療費節約方法”という記事を見ました。

compliance
”患者の医療費節約方法”というネットの投稿を見ました。投稿者の医師は人心の荒廃と嘆いておいででしたが、そうばかりも言えないと思います。これを眼科に引き当てて関連ある部分を引用し、清澤のコメントをしてみましょう。

ひあれいん
なお、”経済的な理由で治療を中断してしまう患者さんを診療したことがあるか”どうかを調査した各県の保険医協会のアンケート調査がここ数カ月の間に各県から出ています。この結果は県によって多少違うのですがいずれも50%前後の答えが出ています。

しかし、多くの経済的な問題を抱える患者さんはその理由を述べずに白内障手術をお勧めしてもそれを固辞すると言った対応をしますから、医師がそれと気づかない場合も多数あろうかと思います。ですから、この50%という値は実際よりもかなり過小評価であると思います。

最近、診療をしていて気がつくのは、緑内障の治療中の患者さんが、”次回の予約を1か月後ではなくて、2月後の予約としてはではいけないか?”と聞かれる場合がちらほら出てきていることです。

では、それぞれの方法に眼科開業医の立場でコメントをしてみましょう。

預払い機
1)1万円札は医療機関で崩す。

コメント:
どうぞそうなさってください。当医院では6万円を毎朝小銭で種銭として用意しています。
3年前から、現金のほかクレジットカードも使えるようにして、物品購入や高価な治療時に患者さんの手持ち現金が不足する場合でも対応できるようにしました。以前は近隣に現金預払い機がなく、銀行までは300メートルもあったので対応に苦慮しましたが、3年前に駅前にコンビニが出来てこの問題も解消されました。
仲介業者を探してパスモとスイカも使える様にし、小額支払いの場合の釣銭の発生を減らす工夫もしています。

metiko
2)お薬はできるだけ1カ月以上、、できれば開業医でも2カ月頼む。

コメント;基本的に飲み薬の処方は1か月にしていただいています。経過を見てゆくことに意味があるわけですし、次回には薬を変える必要が生ずるかもしれません。

カリーユニ
3)外用薬は一回で出せるだけ出してもらう。

コメント:月に一度くらいは受診して、状態の把握をさせてください。特に処方を希望されれば、多少長めには点眼薬を処方いたしますが、診療とそれに基づいた増減のなされていない多くの点眼はおそらく無意味です。

x4)内科で眼科の薬も処方箋に記入してもらう。

コメント:これも出来れば避けていただきたいものです。餅は餅屋という言葉がありますが、眼科の点眼薬も毎年毎月のように新しいものが発売され、一般的に使われる薬剤も日々変わってきています。時代の中で販売が引き続き行われて、生き残ってはいても、他科で出された点眼薬の銘柄が時流から見て古いものである場合も少なくありません。特にステロイド等は、どこで終わりにするかも眼科医は常に考えています。

じ
5)医師が勧める新薬はなるべく断り、できるだけ昔からある薬にしてもらう。

コメント;ある意味安くしようとするならば、この選択は正しいかもしれません。眼科の主治医が何故その薬に変えようとするのかお聞きになってみてください。開放隅角緑内障で1日に3種類6回の点眼を要したものを2種類に減らそうとしているのかもしれません。抗生物質点眼薬の薬剤耐性を見て変えようとしているのかもしれません。
プレドニン
6)血圧が上がっても、血圧の薬は半分に割るとか、2日に一回内服してできるだけ引き伸ばす。

コメント:血圧の薬についてはコメントしませんが、主治医が了解しない場合には薬の増減をご自分の判断で変えるのはよくありません。しかし、一般に処方された点眼液を指定通りの回数でつけてはいないという患者さんは少なくはない(アドヒアランス不良例と呼びます)とされています。眼圧が下がらない場合には、点眼液を濃くしたり、変えたりするよりも、指示した回数に近い点眼回数を守るように説得するほうが多くの場合には効果があります。開業医の慢性疾患治療では、理屈を明確に説明して計画的標準的な治療を進めるというよりも、月に一回は通っていただき、患者さんの反応を見て薬を増減するというのが基本的な眼科の治療の姿勢です。そのためには月に一度は定期的にお通い戴き、そして点眼の回数をお守り戴ける様に患者さんと仲良くなるように努めるのが臨床医には必要なことです。

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