お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2010年12月8日

1873 現在国際社会が目指しているCO2削減による地球の温暖化対策には発想の転換が必要

根岸夫妻ノーベル化学賞を授与された根岸氏は、現在国際社会が目指しているCO2削減による地球の温暖化対策には発想の転換が必要であって、むしろ人工的な光合成法を開発することによって、現在は廃棄物として空気中に排出されて地球温暖化の元凶とされている二酸化炭素に工業資源としての価値を賦与することによって地球の大気中への排出を減らす方向を考えるべきであるということを述べたそうです。

言われてみればこの理屈は中学生でも理解できるお話。地球が温暖化し、それが人類の大気中へ排出する二酸化炭素による太陽光エネルギーの大気への吸収率の増加であるとしても、人類の活動を抑えて辻褄を合せようという考え自体がばかげているというわけです。

現在、京都議定書というものがあって、”地球環境を守るためには二酸化炭素の大気中への排出削減は無前提に必要なものであり、それに協力しようとしない米国や中国は身勝手で有り、それに積極的に協力しようとした日本は正義を行うものである”という論議の根本を覆すものです。

考えてみればその日本にしても、善意で地球の環境を守るために京都議定書の推進を目指しているというよりは、日本の科学技術をもってすれば、何パーセントの二酸化炭素の排出削減は可能であろうという程度のお話。

中国などの工業化が遅れた国の二酸化炭素排出権を買入れて、現在の工業活動を維持しようという資本主義諸国の画策は、なんでも経済取引のネタにしてしまおうという胡散臭さが大いに漂っていました。

実際にそのような方向での開発がうまく進むにはまだまだ大きな障壁がありますでしょうけれども、このような考え方には要注目と思います。

ーーーー引用開始ーーー
ノーベル化学賞の根岸氏、CO2削減の温暖化対策「発想の転換必要」2010.12.7 20:35

妻のすみれさんとインタビューに応じる根岸英一教授(木村正人撮影) 【ストックホルム=木村正人

】ノーベル化学賞受賞者の根岸英一・米パデュー大特別教授(75)が6日、ストックホルムで本紙のインタビューに応じ「地球温暖化を防ぐため二酸化炭素(CO2)排出量を減らしましょうというのはばかげた方法だ。もっとCO2がほしくなるようにもっていかなければ」と語り、水とCO2から炭水化物や酸素をつくる光合成を人為的に起こす研究の必要性を強調した。インタビューの要旨は次の通り。

     ◇

 人類の必要な営みの副産物としてCO2を出している。しかし、温暖化を防ぐためCO2を出さないようにしようというのは人類にとって重要な化学反応を抑えるのと同じだから、非常に消極的な考え方だ。

 CO2はわれわれに必要な究極の有機物質、有機化合物の炭素源だ。温暖化を何とかせざるを得ないので(CO2排出量削減という)おかしな方向に行っているが、科学者が百八十度切り替え正しい方向にもっていかなければならない。

妻のすみれさんとインタビューに応じる根岸英一教授(木村正人撮影)

 私が考えているのは現在の温暖化対策とは正反対のアプローチだ。その答えは自然にある。光合成だ。それを自然にやってもらおうとすると、たくさん木を植えるとか大変だ。まず実験室でやって、成功すれば工場でする。すると「CO2さまさま」になる。

 自然がやれることは当然、人間ができないわけではない。本質的には絶対にできる。太陽の光は誰にでも与えられている。葉緑素の核心になるのは遷移金属である鉄。自然は鉄を使っており、鉄はふんだんにあるので量的には問題ない。

 世の中が持続可能であるためには、ほとんどのものが何らかの形でリサイクルされなければならない。遷移金属の触媒の新しい方法で化学賞をいただいたが、CO2の問題を解決するにはさらに新しい使い方を見つけなければならない。研究のテーマとして声を上げてその方向にいくべきだ。
ーーーー引用終了ーーーー

Categorised in: 未分類