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2010年11月13日

1815 iPS細胞研究の進展 (山中伸弥教授)を伺い、感動してきました。

今回の学会の一番のハイライトはこれ!

一番のキーワードは日本に帰国した後で先生が患った病気、「ポスト・アメリカ・ディプレッション(PAD)」と山中先生が呼んでいる、鬱のような状態。

● 招待講演2  第1会場(ポートピアホテル ポートピアホール)
 11月13日(土) 14:30 ~ 15:20

iPS細胞研究の進展 山中 伸弥(京都大 iPS細胞研究所)

ーーーーーお話の概要ーーー(wikipedia も参考に再構成しました)

今回の主催校である神戸大学卒業。国立大阪病院整形外科で臨床研修医として勤務。

大阪市立大学大学院で薬理学研究を開始。博士研究員としてグラッドストーン研究所へ留学しiPS細胞研究を始める。

その後、帰国して日本の医学界に戻るが、その研究環境の酷さに絶望し、ノイローゼ・うつ病状態(これが頭書のPAD)になる。公募で見つけた奈良先端科学技術大学院大学へ応募したところ採用に至り、アメリカ時代と似た研究環境の中で再び基礎研究を再開。

奈良先端科学技術大学院大学でiPS細胞の開発に成功し、2004年に京都大学へ移籍。

iPS細胞の開発

2006年8月京都大学再生医科学研究所教授である山中と特任助手だった高橋和利(現、助教)らによるり、山中教授らはマウスの胚性繊維芽細胞に4つの因子(Oct3/4、Sox2、c-Myc、Klf4)を導入することでES細胞のように分化多能性を持つマウス人工多能性幹細胞(iPS細胞:induced pluripotent stem cell)を確立した。

2007年11月山中のチームはさらに研究を進め、人間の大人の皮膚に4種類の遺伝子を導入するだけで、ES細胞に似たヒト人工多能性幹(iPS)細胞を生成する技術を開発、発表し、世界的な注目を集めた。

また同日、世界で初めてヒト受精卵からES細胞を作成したウィスコンシン大学教授のジェームズ・トムソンも、山中のマウスiPS細胞生成の研究成果を基に、人間の皮膚に4種類の遺伝子を導入する方法でヒトiPS細胞を生成する論文を発表した[?]。

山中らが作り上げたのは、大人の皮膚細胞に4種類の遺伝子を導入するだけで、ほぼ無限に増殖し、神経や筋肉、骨などのあらゆる細胞に変わる胚性幹(ES)細胞(万能細胞)に似た「人工多能性幹(iPS)細胞」である。

山中らが開発したこの方法では、人間の皮膚から作られるので、危険性、倫理的な問題などを回避する事が出来るようになる。そのため、論争に関わりなく研究が進められる。
その成果を臓器移植の材料臓器を創るために使うなどとお言うのよりは、疾患の研究や創薬研究などに使うという。

研究の論文のプライオリティーを競うというのには慣れているが、そこに知的財産などいう概念が出てくると、それに対応できる人材を研究所が抱え込まねばならない。そのためには公的な資金は使いにくいので、寄付金などの財団資金が必要である。
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清澤のコメント
遺伝子研究の最先端などというと、韓国のソウル大学の教授のことが思い出されてしまいますが、このヤマチュウさんは、とても好感を持てる先生と感じました。お話が訥々としていて、言葉を探しながらお話になる様子には、研究が本性としてお好きなのであろうと感じました。

先生がPADの話をされたとき、確かにこれだと思いました。米国ではまったくすべてが競争社会ですから、食い易いいい人と思われていてはだめで、にくまれ嫌われながらでもできるやつと思わせていないと馬鹿にされます。そうなれば、にこやかに試験管洗いなどの雑用を学生にでさえも押しつけられてしまいます。

それに対して、日本では実力の角は隠して自分はチームの一員ですからという顔をして見せ、教室の実験助手が掃除を始めれば、それにあえて手を貸すくらいの心掛けが必要です。

私はどちらにいてもそれなり要領の良い人間のつもりですから、”そんな役にも立たない研究をしていないで”なんて言われる前に臨床の仕事に楽しく向かってしまいましたが、それでは学問では研究者として大成は出来なかったわけだなー、等と今は思っています。

若い学位取得者に院生をつけ彼らを休ませないように研究指導をさせると学位取得者も院生も伸びると聞きます。

日本で学位を取り、米国でさらに研鑽した人が帰国後にはただの臨床医になってしまうのも日本の実情です。その留学にさえも最近はゆきたがらなくなっているとか。

まず、研修医の方には2年の研修終了後には学位取得を目指していただき、学位を取得できた方々にはポストドクトラルフェローを目指して留学をしていただきたいものです。

そして、帰国後には出来れば理詰めで臨床の患者さんを見るような医師にでも研究者としてでもご活躍いただきましょう。

自分の季節が終わったとお思いで有れば、後輩をプロモートするような路を引き続き歩んで戴きたいいものです。

これらの功績により、韓国のソウル大学教授黄禹錫の論文捏造によって一時停滞していた幹細胞研究が、一気に進むことが期待されている。アメリカのブッシュ大統領は、研究が発表された2007年11月21日、すぐさまウィスコンシン大学の研究に支持を表明するなど世界中で注目を集めている[4]。日本も遅れまいと、2007年11月23日、5年で70億円を支援する事を決定。さらに、早期の臨床応用のための枠組みを早急に策定し、国内での研究を加速する「オールジャパン」体制を構築する方針である

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