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2010年10月31日

1780 NHK追跡A to Z、逸脱する病院ビジネス を読みました

1780 NHK追跡A to Z、逸脱する病院ビジネス を読みました

病院ビジネス水曜日に医科歯科大学の神経眼科外来をお手伝いした後は決まって丸善お茶の水店で本を見て帰ります。今日見つけたのはこの逸脱する病院ビジネス。何んともすざましい。

このストーリーはNHKの番組でも見ていたのですが実際に医院の経営に関与しているものとしては身につまされる内容です。

国民医療費が膨張して国庫が破綻しそうになった。
国は医療費を切り下げる。
まともな病院までが赤字化して、職員の待遇も悪化。
医師をはじめとする職員が兆散し、医業収入が上らない。
医療法人の一層の赤字化。
フロント企業など不良な経営陣による浸食。

医療費を上げてもダメ、切りこんでもだめ。何ともお先真っ暗な世相です。

ーーー本の帯封から 引用開始ーーー
病院と医者が、崩壊寸前だ。全国の病院の半数以上が赤字になる中、崖っぷちに追い込まれた病院で何が起きているのか?
反社会的勢力と手を組み、貧困ビジネスに手を染める病院。
過剰な治療や検査を施し、
不正に診療報酬を得ようとする病院。
「患者は、金のなる木。悪く言えば餌食ですね。」
その闇は介護の世界にまで広がろうとしている。

医療に対する
世間一般のイメージとは異なる病院の”闇”ーー
未放送だった「病院のっ取り」の実態と、
坂田記念ジャーナリズム賞を受賞した
番組の成果も盛り込みながら、
一年にわたる取材で明らかになった
病院のアンダーグラウンドの現場から報告する。
診療報酬制度の限界を直視した渾身のルポルタージュ。
ーーー引用終了ーーー

私のまとめた概要を足して、目次を引用しておきます。
ーーー目次ーーー
第1章 闇の病院
 医者が手を染めた貧困ビジネス

 ホームレスを集め、彼らの一人に不必要な手術をして死亡させた?理事長の奈良県Y病院と、その手術を手伝って逮捕され、拘置所で病死した医師。貧困ビジネスに手を染めて転落していった医師たち。大阪には生活保護患者に依存する病院が少なからず有るらしい。異常に多い特殊な手術は何だ。

第2章 行路病院ネットワーク
 病院間でトレードされる生活保護患者

 複数の病院が組み、医療費の高い入院直後の期間を再生するように患者をやり取りする病院ネットワークがあるらしい。入院患者は煙草を吸って時間をつぶし、病院が出してくれへんと言いながら何年も多数の病院で入院を続けているらしい。一方、一人の患者には通算すると90もの病名が付いていたそうです。

 

第3章 コトリバス
 反社会的勢力の餌食になる病院と患者

 コトリバスというのは可愛い小鳥バスではなくて乞食取りバス(コトリバス)だったのです。ホームレスの人々を誰が病院に送り込んだ?後ろに付いとるのは、ヤクザもんやからな。医者がヤクザに頼んで、患者集めてもろうとるんや。

第4章 乗っ取られる病院
 経営を裏で支配する闇のM&A人脈

 2007年6月の調査で経営が赤字になっている病院は51,7%、実に半数以上が赤字。医療費負担に苦しむ国は診療報酬を引き下げることで、医療費の総額を抑制しようとしてきた。特に著しく切り下げられて来たのは、恒例すあ医療の分野。診療報酬を「セット料金化」した。こういう状況を医師たちは。「医療不況」と呼んだ。その結果が病院のM&A。そこに病院買収ファンドの闇が広がる

第5章 病院ビジネスのグレーゾーン
 儲けの手口を指南する医療コンサルタントの暗躍

 看護師等の等をどう読むかで、必要経費は大きく変わる。その辺を指南する人がいるらしい。

第6章 食い物にされる老人介護
 医療の外にも広がるグレイゾーンの”錬金術”

 多治見には寝たきり老人だけを入居させ、訪問看護もフルにつけて、月に80万もの医療保険を含む公費をむさぼる輩もいたらしい。それでも家族は、この数万円だけの自費負担で家族を置いてくれるところが無くなってしまっては困るという。これは現代の「姨捨て山」

第7章 医療崩壊に処方箋は有るか?
 不正な診療、不適切な診療報酬請求を防ぐには

 病院が「制度ビジネス」に陥る背景。診療費の切り下げは小泉首相の任期と重なる。東京医科歯科大学川渕孝一教授は、レセプトのオンライン化を提唱する。しかし、医師会は反対し、不正な請求や無駄な医療が頻発しているのは過疎化が進むような地方の地域医療の現場ではないというちぐはぐ。 
ーーーー引用終了ーーーー
清澤のコメント
正に医療費を上げてもダメ、切りこんでもだめ。何ともお先真っ暗な世相です。

まじめに、堅実な医院経営を踏み外さぬことがここを乗り切る作戦と思います。
honesty is the best policy.を信じて。医療機関としては、費用の内訳を必要以上に開示するような姿勢が必要だと思います。

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