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2010年9月12日

1655 ヨーロッパでは実験への霊長類の使用は原則禁止となります

ヨーロッパでは動物実験が大幅制限され、実験への霊長類の使用は原則禁止になるそうです。動物愛護の運動の高まりによるものなのですが、留学時代にヒヒを使ったアルツハイマー病の実験に従事した者として、その思いは複雑です。

もちろん動物を大事にすることは必要なのですが、ノアの箱舟の神話以来、動物(家畜)を人間に役立たせる為の存在として扱ってきた西欧の基本的な思想を否定するものですから、医学や生物学の対する社会の姿勢が中世に戻りつつあるような後味の悪さも感じます。

今後も、米国やその他の国々ではしばらくは霊長類を使った実験は行われるのでしょうけれども、少なくもヨーロッパ圏で発行される雑誌は、そのような研究の刊行をしない方向に向かうことが予想されます。

Time course of effects of unilateral lesions of the nucleus basalis of Meynert on glucose utilization by the cerebral cortex. Positron tomography in baboons.

Kiyosawa M, Baron JC, Hamel E, Pappata S, Duverger D, Riche D, Mazoyer B, Naquet R, MacKenzie ET. Brain. 1989 Apr;112 ( Pt 2):435-55.

Cortical hypometabolism and its recovery following nucleus basalis lesions in baboons: a PET study.

Kiyosawa M, Pappata S, Duverger D, Riche D, Cambon H, Mazoyer B, Samson Y, Crouzel C, Naquet R, MacKenzie ET, et al. J Cereb Blood Flow Metab. 1987 Dec;7(6):812-7.

ーー記事の引用ーー

EU、動物実験を大幅制限 霊長類の使用は原則禁止
2010年9月9日 提供:共同通信社

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)の欧州議会は8日、薬品開発など科学実験での動物の使用を厳しく制限する法案を賛成多数で可決した。EU域内ではチンパンジー、ゴリラ、オランウータンなど大型のサルを実験に用いることは禁止されることになった。

 EU加盟国は今後2年間で国内法を改正、動物実験を「ほかの方法があるなら極力避ける」ことや、実験の際には動物に苦痛を与えないよう配慮することが義務付けられる。各国政府は、国内研究機関を監督し、法律順守を徹底させる。

 大型サル以外の霊長類の実験使用も規制されるが、がんやアルツハイマー病、パーキンソン病などの治療研究で、どうしても必要との科学的根拠がある場合に限り、例外的に認められるとしている。

 EU内では毎年約1200万匹の動物が科学実験に使用されており、動物愛護を訴える環境派などが実験の厳しい規制を求めていた。
ーー引用終了ーー

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