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2010年9月8日

1648 眼振で身体障害の指定は取れないでしょうか?というご質問です。

眼震による視覚障害における障害者認定にいて。

この質問者のものではありませんが米国多発硬化症研究財団の公開している多発硬化症患者に見られた眼振のビデオ映像です。三角印を押してご覧ください。不安定な眼振が見られます。

はじめまして。私の知人(24歳)が多発性硬化症という病気からくる運動神経の障害で、常時眼振がおこっており、日常生活に影響がでているので、障害者認定をとれないかと、いろんなところに相談したのですが、

役所は、認定医が認定すれば・・・

神経内科は 眼科医に相談して~

眼科医は、視神経じゃなくて、眼球の運動神経だから眼科の専門外・・・

と話にならなくて、困っています。

眼振による障害で、障害者認定を採られた方がいるのか、また先生のところで診断し
ていただけるのか?

お教え願えないでしょうか?

よろしくお願いします。

ーー清澤のお答ですーー

眼科における視覚障害者の認定には、他の科でも同等と思われますが、特殊な資格が
有って、大学病院の眼科の講師や都立病院の部長等程度の職歴に有った眼科医が
その地位に有ったときに指定を受け、以後一生継続して指定の診断書を発行できると
いもので、かなり限られた数の眼科の医師しか保持してがいません。(私の資格は15年以上前に東北大学の講師の時に指定を受けたものです。)

多発性硬化症で視力が両眼ともに低下すれば、その視力によっては視覚障害で指定を
受けることができますが、その視力は少なくとも片眼が0.02とほとんどゼロにまで下がらないと最下級の6級にもなりません。

眼振で眼が回ってまともに歩けないという様な状態や、眼球運動の麻痺で複視が有っ
て片目を隠さないと歩けないという様な状態では、残念ですが、その評価対象にはなりません。

多発性硬化症状による視神経炎が(一時的な視力低下ではなくて、)視神経委縮に進展して、永続的に両眼ともに視力が殆ど無くなれば、その診断基準に当てはまる可能性が有り、その様な患者さんでは指定を受けた経験が有ります。

視野の基準は網膜色素変性症などの求心性狭窄や、脳梗塞等での半盲を想定しているものですからおそらくこの場合も当てはまらないでしょう。

参考までに転記しますと

1級(指数18)
両眼の視力(万国式試視力表によって測ったものをいい、 屈折異常のある者につい
ては、矯正視力について測ったものをいう。以下同じ)の和が0.01以下のもの。
2級(指数11)
(1)両眼の視力の和が0.02以上0.04以下のもの。
(2)両眼の視野がそれぞれ10度以内でかつ両眼による視野について視能率による損失
率が95%以上のもの。
3級(指数7)
(1)両眼の視力の和が0.05以上0.08以下のもの。
(2)両眼の視野がそれぞれ10度以内でかつ両眼による視野について視能率による損失
率が90%以上のもの。
4級(指数4)
(1)両眼の視力の和が0.09以上0.12以下のもの。
(2)両眼の視野がそれぞれ10度以内のもの 。
5級(指数2)
(1)両眼の視力の和が0.13以上0.2以下のもの。
(2)両眼による視野の2分の1以上がかけているもの。
6級(指数1)
一眼の視力が0.02以下、他眼の視力が0.6以下のもので、両眼の視力の和が0.2を超え
るもの
と、されています。

視野の損失率と言うのもやや複雑な計算で、本来有るべき視野に対して何パーセントの視野の面積が失われているか?に相当する数字を算出します。

身体障害者の認定では、片方の足がなくて、移動ができない等の様な障害を想定していますので、片方の目ノ視力が外傷などで全く失われても、反対側の眼が普通に見えますと身体障害者には相当しないとか、複視、眼振等に対しては診断されないなどの難しい点は確かに有ります。

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