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2010年8月23日

1614 眼瞼痙攣に対する自律訓練法の有用性は?

眼瞼けいれん
質問:
少し前に新聞で眼瞼けいれんの治療法として、自律訓練法というのが載っていました。その方はボトックス治療もしているようですが、それほど効果がないようで、その後自律訓練法によって日頃のストレスを解消することで、瞼が一日開いた状態が続いたようで・・・ 治療法として効果があるものなのしょうか?

お答:

眼瞼痙攣に自律訓練法と言うものが用いられるという事は知りませんでしたが、質問者がおっしゃる新聞記事の他、学会での発表も散見されます。
自律訓練法は、一般的には心療内科などで用いられる方法の一つで、薬物療法、カウンセリング、交流分析、行動療法、バイオフィードバック法等と並んで用いられるものの様です。”ストレスとリラクセーションの心身相関”(http://www.ob.shudo-u.ac.jp/jimuhp/souken/web/magazine/pdf/hum/p46-2-11.pdf)というPDFを見ますと、日々の生活の中で,避けようのないストレッサーに対しては,積極的な対処法として自律訓練法を用いることができる、とされていました。

ーーー引用開始ーーー
自律訓練法:この自律訓練法は,ドイツの精神医学者シュルツにより考案された,心身のリラックスを目的とした一種の自己催眠法であり,健康管理法である。公式化された言語(公式言語)を用いて,段階的にリラクセーションを習得する技法である。方法としては,落ち着いた環境をつくり,背景公式「気持ちが落ち着いている」,第1公式「両手両脚が重い」,第2公式「両手両脚が温かい」と進めていく(佐々木・笠井・松岡,1988;佐々木,1992)。

代表的なストレス関連性疾患には
循環器系:冠動脈疾患,本態性高血圧症,パニック障害など
消化器系:胃・十二指腸潰瘍,過敏性腸症候群など
呼吸器系:気管支喘息,過換気症候群など
神経・筋系:筋収縮性頭痛,頸肩腕症候群,書痙,チック,眼瞼痙攣症など
その他:摂食障害,糖尿病,生理不順,心因性頻尿,じんましんなど

 自律訓練法の特長は,自分でも気づかないストレス状態において,交感神経を抑制し,副交感神経を亢進させる作用がある。また,自己暗示によりそのような気分に誘導されるだけではなく,実際に生理的な変化が起きることにある。つまり,ストレス反応への気づきとそれに対して積極的,意識的にリラクセーション反応を学習することである。

 自律訓練法は,自律神経のバランスを整える技法であり,やり方を間違えなければ,副作用がほとんどなく安全で効果的な技法である。
ーー引用終了ーー
とされています。

 その効果のほどにつきましては私は経験が有りませんので、ここでコメントすることは控えさせていただきます。

 適切な指導医がいて行う限りにおきましては、害が有るほどの強い作用が有るものとは思われませんので試してみてもよい方法かもしれません。しかし、この方法がボトックス治療に比べて優れているという印象を私は受けません。

 また、残念ながら、わたしの周りにはその方法に精通していると思われる医師の存在を知りません。

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