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2010年8月10日

1587 熱中症は、人命にかかわる緊急事態、至急体温を下げよう。

熱中症

「熱中症」heat stroke, hyperthermiaが今日の世間の話題です。眼症状を示す事はまれですが、”熱中症後に意識障害, 外眼筋麻痺, 四肢筋力低下, 運動失調, 下眼瞼向き眼振などの多彩な神経症状を来たした43歳男性”という症例が第1101回千葉医学会例会・第22回神経内科教室例会.に話されたことがあるようです。

今日は、やや短めに全身疾患としてのそのポイントをまとめてみましょう。

「熱中症」とは、発汗や循環機能に異常をきたし、体温の調節がうまくできなくなることによって起こる、様々な体の不調を総称した症状。

「体温調節機能」がうまく働かなくなると、「体温のコントロール力」が崩れ、一定に保たれるはずの体温が上昇し、体の中に熱がこもってしまいます。同時に、体内の水分や塩分のバランスも失われます。

それらによって、めまい・けいれん・吐き気・意識障害・頭痛など、さまざまな「熱中症」の症状が引き起こされます。

体温調節機能が未発達な「幼児・小児」、また体温調節機能が衰えてくる「65歳以上の高齢者」は、熱中症となるリスクが高いとされます。

「熱疲労」「熱けいれん」「熱失神」「熱射病(日射病)」の四つの症状を総称して「熱中症」と呼んでいる。

「熱疲労」:水分不足による脱水症状と血圧の低下の急激な進行によって、頭痛やめまい、吐き気や脱力感などを生じる。

「熱けいれん」:汗を大量にかいた後に水ばかり飲んで、塩分の補給をしなかった場合に起こりやすい症状です。塩分やミネラルを多く必要とするお腹やふくらはぎの筋肉が、場合によっては痛みを伴い、強くけいれんします。(水中毒?)

「熱失神」:直射日光下の野外や高温多湿の室内などで、長時間活動していた場合に、末梢血管の拡張によって血圧が下がり、めまいを起こしたり失神したりします。

「熱射病(日射病)」:死亡率が高く、病院で緊急の手当てを要する症状。体温調節のための中枢機能そのものが麻痺してしまうため、体温が40℃以上に上昇し、発汗もみられなくなり、また吐き気や頭痛・言動がおかしくなったり、意識を失ったりする。そのままでは最悪の場合、死にいたるケースがあり、体温を下げるための応急措置をとりながら救急車を至急呼び、病院で治療を行う必要がある。
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気温でみると、最高気温が30℃となるあたりから熱中症の患者は発生し、特に気温が36℃を超えると、熱中症による死亡者数が多発する。

室内で静かにしていた高齢者が倒れる場合もあるし、湿度の高い日に子供が熱中症になる場合もある。

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熱中症 その予防対策と、水分補給のポイント

熱中症の予防対策としては、まずは「体調の管理」そして「体温調節機能を助けるための環境(場所・服装)を整え、水分補給を行う」ことが、基本。

また水分補給は、「こまめな水分摂取」と「塩分の補給が必要」という二点。

スポーツドリンクがよく、こまめに飲むようにするのがよい。

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熱中症 応急措置と病院での治療について

熱中症になってしまった場合、すでに体温の調節機能がなんらかの障害を受けているので「人命にかかわる緊急事態」という認識を、まずは持ちたいものです。応急措置としては、「いかに早く体温を下げるか」ということが、まずポイントになります。

暑い戸外から室内や木陰に避難し、同時に衣服を緩め風通しを良くする。冷たいタオルなどを使い、体を拭いたり首周りや脇の下を冷やしたり、うちわなどであおぎ、体を冷やすように努める。

本人が意識障害を起こし自分で水が飲めないような場合には、救急車が到着するまでは体を冷やす応急措置を続けながら、一刻も早く病院・医療機関に運ぶことが大切。

熱中症が場合によっては「死に至る病」となることの恐ろしさを十分に認識し、その予防という観点からも適切な水分補給と日頃の体調管理に努めたい。

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