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2010年7月11日

1527 子の寿命は父親の遺伝子次第か?というお話。

PNAS
昨日は同級生の納涼会に出ました。息子の寿命の期待値は(父親の死亡年齢+4)という話をした友人がいたのでそんな話が本当に有るのか?と、調べてみました。どうもこれは嘘です。
 そのニュースソースは確認できませんでしたが、 ”細胞の寿命を決めるテロメアの減り方は父親から子供に遺伝するらしい。”という記事(2005年11月03日)が有りました。

 ”論文は、スウェーデンの49家族132人の血液中の細胞がもつ染色体のテロメアをを解析しています。 その結果、平均的なテロメアの減少率は男性で年間25塩基対、女性で16塩基対だったということです。 これは女性の方がテロメアの減り方が緩やかであるために寿命が長いという定説を裏付ける結果だといえるようです。また、家族間でのテロメア減少率の相関関係を調べたところ、父と息子、娘には相関が認められたものの、母親とは認められなかったということです。

もう少し詳しい記述を検索しますと、子の寿命は父親の遺伝子次第か?(リンク)に記載が有りました。

 寿命の長さと関係すると考えられている染色体の末端部のテロメアの長さは、父親から子に遺伝し、母親からは遺伝しない可能性があるとスウェーデン・ウメオ大の研究チームが発表した。
 人の遺伝情報を担うDNAは、24種類の染色体ごとに折り畳まれ、細胞核に含まれている。この染色体の末端部の「テロメア」の長さは、細胞が分裂を重ねるごとに短くなり、限界まで短くなると細胞が死ぬため、寿命を決める遺伝要因の一つと考えられている。女性が男性に比べて長生きするのは、女性の方がテロメアが短くなりにくいためだと考えられている。
 研究チームは、49家族の計132人について、血液の単球細胞のテロメアの長さを分析した結果、男性の平均テロメア減少率は年間25塩基対、女性は同16塩基対でああることが分かった。
 さらに、父、母、息子、娘の4グループに分け、親子間のテロメア減少率の相関関係を調べると、父と息子や娘との間には統計的に強い関係があったが、母と息子や娘とは関係がなかったとしている。 

【文献】
Nordfjall, K., et al.: Telomere length and heredity: Indications of paternal inheritance. PNAS, (October 28, 2005) [doi. 10.1073/pnas.0501724102]リンク

清澤のコメント
文献の元ページまで開いてみましたが、残念ながら、私が父の享年より4歳長くまで生きられるだろうなどというお話ではなさそうです。しかし、しばしばお目にかかる長命な家系というものはやはりこうして父から息子に引き継がれるのかもしれませんね。

2009年10月06日の当ブログにはこの話題に関連しそうな記事にとして(1061号) 2009年ノーベル医学賞は染色体のテロメア構造の発見者(リンク)にというのがあり、テロメアを簡易に説明してありますので良かったらご覧ください。
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