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2010年5月30日

1454 ターザンという雑誌が目と歯の話の特集を載せているのを見ました。

ターザン
本屋さんに寄ったらターザンという雑誌が目と歯の話の特集だったので買ってみました。ネットをさがすと立ち読みのページと言う便利なものもあります。
(立ち読みのページにリンク)

話題を順に見て眼科医としてのコメントを付けてみました。雑誌編集者が面白い記事にしようとすれば正確さが制限されるという事もあるでしょうし、いちいち目くじらを立てるほどのものでもないのかもしれませんが、、、
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○暗い所で本を読むと目が悪くなるってホント?この答えはウソですと。

清澤のコメント:ただし、普通の市民が目が悪いという意味は近視化するか?と言う質問ですよね。所がこの原論文では矯正視力が下がらないと言っただけで、屈折値が近視化するかどうかは論じてはいなかったはずです。

○泣かなくても涙は常に出ている。ホント:

清澤のコメント:もちろん正解。この記載は油層、水槽、ムチン層の説明も正確です。

○視界に糸くずが飛んでいる。深刻な目の病気のサイン:この雑誌での答えはウソですと。

清澤のコメント:おっと待って下さいね。記事にも書いてあるように、生理的飛蚊症とか加齢に伴う後部硝子体剥離が多いのですが、なんといっても飛蚊症は網膜剥離や硝子体出血の兆候です。少なくてももしあったら大変。もちろん眼科に直行して散瞳して眼底検査を受けるべきでしょう。

○40代の20人に1人は緑内障ってホント?この雑誌の答えホント

清澤のコメント:自覚症状の無い失明の原因。潜在患者数300万人。緑内障の60%は眼圧が高くはないというところが大事です。

○視力よりも視覚をアップ!目を鍛える完全メソッド:視力じゃなくて視覚を鍛える。それがビジョントレーニングだ:目を動かす、目標物を視線にとらえる眼球運動をスムーズに行えるようにしたい。とこの記事は言うのですが、

清澤のコメント:残念ですが眼科専門医としては荒唐無稽としか言いようがないです。眼球運動の訓練で目が上手に動かせる様になるからトレーニングさせよなんて話は眼科の世界にはありません。面白そうな話を探した編集者の意図は分からぬでもないですが、本気で薦めたならフライングでしょう。

○焦点を合わせる、すばやくレンズの厚さを変え、視界を常にクリアにする。このための各種トレーニング。

清澤のコメント:これは老視(巷の言葉で言う老眼)に遠近を見させる訓練が有効か?と言う疑問はあるのですが、まあそれなりに効かなくもない気がします。ただし、これにもおそらくエビデンス(間違いはないという証明)はないと思います。

○両目のチームワーク。左右の眼をバランスよく使えることが大切なのだ。
清澤のコメント:両眼視機能が重要であるという点には異議なし。斜視の子供などに両眼氏の訓練をするというストラテジーは確かにあるが、実際には訓練で両眼視能力を獲得させられることは多くはないように思います。

まだまだ話題は続くのですが、いささか疲れましたので中断。
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あたりまえなことなのですが、健康増進を標榜した雑誌には少なからず事実が証明されてない事柄の紹介や、確立されてもいない治療の手法や商品の宣伝が混入しています。
ついつい活字になっているのだから、なにがしかの真実は含まれているのだろうと信じたくなりますが、そのことの真偽は自分の目で判別してくださいね。
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後は簡単に

○1、疲れ目用メガネ:目に有ったメガネをオーダーメイドで作るべきだと言うのは正しい。

○2、コンタクトレンズ;最新のものはすでにHEMAではなく、シリコーンハイドロゲル製であるというのは事実です。

○3、レーシック:レーシックに肯定的な記事は、それ自体が企業の宣伝ではないかと疑って読むべきです。既にそれなりの社会の支持は受けた方法ですが、

○4、オルソケラトロジー:これも保険で認められた類の標準的な治療法ではありません。これを試すなら、事故責任を認識して治療法を慎重に選んで下さい。

では今日はこの辺で。

ターザン

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