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2010年5月14日

1422  片側顔面痙攣のまーちゃんさんからの相談  [片側顔面痙攣]

片側顔面痙攣のまーちゃんさんからの相談  [片側顔面痙攣]

質問:
8年前から、目がショボショボする様に感じ出しました。初めは眼科で「眼精疲労」と診断されましたが、一向に症状は軽減されずに、特に右目がギュッと閉じてしまう頻度が多くなりました。

それは「けいれん」と言う感じでは無く、無意識にギュッと眼をつむる感じで、人と対面時など緊張時に頻繁に発生します。3年程前に貴院のHPで眼瞼痙攣の症状を見て、「眼がしょぼしょぼしたら眼瞼痙攣?」の冊子を郵送いただき、自分の症状が非常に似ていると再確認した次第です。

そこで、ボツリヌス治療を行っている近隣病院で受診したところ、CTと問診で眼瞼痙攣と診断されました。2008年11月に両目にボツリヌス注射を受けました。眼のギュッとつぶる感じは無くなりましたが、眼の周りが固まった感じで、笑顔が全く作れなくなりました。笑った際や緊張時など、眼の周りがシワシワになり、非常に窮屈・卑屈な笑顔になってしまいます。

周りの人からも、「具合悪いの?」、「疲れ眼?」と言われる始末で、対人恐怖症の一歩手前となってしまいました。主治医にも再三申し出ましたが、最後には「神経質な性格を変えなさい!」と言われる始末で、その病院には二度と行かないと決意しました。

貴院HPでも「ボツリヌスは経験が必要」とのご指摘がありましたので、今度はボツリヌス経験全国2位の関西のH医大病院で診断を受けたところ、眼科と脳神経外科を経由して、MRIの結果、片側顔面痙攣(右)と診断を受けました。

外科手術は非常に抵抗感があり、経験豊富なH医大なので、2010年5月にボツリヌスを右瞼6箇所、頬1ケ所に行いました。右目はしっかり開いていますが、やはり表情は乏しくなり、今度は顔表情の左右差も感じられて、眼が腫れた感じになり、ウマく笑えない状況です。

ボツリヌスをした場合、眼が開く代償として、仕方がないのでしょうか。それとも、打つ場所や量により、一定の顔の表情は保てつつ、有る程度痙攣も治まるのでしょうか。今の状況では仕事が販売職のためにニコやかな表情が作れないのは支障があり、開頭手術を選択せざるえないかと考えております。

しかし抵抗感が大きく、何とかボツリヌスで完治しなくても、症状軽減と笑顔を保てれば非常に嬉しいのですが・・・。

ボツリヌスをお受けになる方は、完全に眼が閉じていて、仕方なくと言う方だけなのでしょうか。私の様に頻繁な瞬き程度では受けるべきではないのでしょうか?
ご回答いただければ非常に感謝です。何卒宜しくお願いいたします。

お答:
なかなか難しいご質問です。ボトックスはそれまでのどうしようもない薬剤内服治療を多少は実効性のある治療に換えたという画期的なものではありますが、おっしゃる通り、表情を損ないますので完全に満足できるものではありません。ボトックスの量を制限してなるべく表情も維持しようとはしますが、投与の頻度が増すこともあるでしょう。

その辺が、ボトックスでの治療の限界かと思います。もちろんボトックスになれた医師と、やってみようという医師ではその説明も結果も全く違うのは当然です。幸いにも片側眼瞼けいれんですから、ジャネッタ手術の適用は有るかもしれません。

一般の患者さんにはその手術はお勧めしていませんが、そこまでおっしゃるならば、合併症として片耳が聞こえなくなってしまう危険は患者さんの負担でという事で顔面神経と小脳動脈の間にシリコンスポンジを挟んで血管による神経への圧迫を減らすというジャネッタ手術を、これも大変多数の同手術を行ってくれている脳外科医を特に選んで(多数を手掛けてない脳外科医では危険です。)考えてもらうように紹介することはできるかもしれません。

しかし、以前に紹介した別の患者さんへのこのお医者さんの患者さんへのお答として、”それなりの危険は有るし、結果を約束すものでもないです。これで説明は済んだから次はそれでも受ける意思が有るなら手術の申し込みにおいでなさい。そうでないならこの病院での診療はこれで終わりです”、と割合に突き放した言い方の説明で有ったと伺いました。

脳外科医としてはそのくらいに予防線を張って、覚悟のある患者さんだけを相手に絞らないと、次の患者さんも多いし、術後の不安不満への対応に忙殺されてしまうという事なのかもしれません。

あまりお役に立てないお答ですが、上京の折にでも受診できるならおいでください。相対で話すと患者さんの状況も解って良い対策が出てくるかもしれません。

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