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2010年5月1日

1408 韓国における開放性の眼外傷の視覚的治療結果を左右する要因

1408 韓国における開放性の眼外傷の視覚的治療結果を左右する要因(2010年4月)
Han SB, Gon Yu H; Journal of Trauma (Apr 2010)出典:外傷学

背景:: 韓国での開放性眼球外傷に関する視覚的な治療結果を左右する予後決定因子を決定する。眼外傷スコア(Ocular Trauma Score:OTS)モデルの予後推測への影響力を評価する。

方法:、: 開放性眼球の外傷の連続した194人の患者(194の目)のカルテを再検討した。受傷状況のデータ、負傷の機序、怪我の大きさ、外傷の位置、初診時の視力、眼内損傷の有無、隣接している組織傷害の有無、および最終的な視力を評価しました。最終視力は外傷治療後1年の視力と定義しました。また、最終視力と外傷スコア(OTS)の結果が比較されました。

結果:: 研究対象は160人(82.5%)の男性と34人(17.5%)の女性から構成されていました。その平均年齢は38.2 +/- 17.8年(分布は2-91 年間)でした。78.4% の患者では光覚弁以上、78.4%では0,1以上の視力がありました。
 多変量解析では、初診時視力の悪いもの、網膜剥離の存在、相対的な求心性の対光反応欠如のある症例、そして10ミリ以上のより大きい傷があったものは、最終視力も悪い傾向が見られました。OTS分類を使用して評価された分類では、最終的な視力がOTSカテゴリ3、4、および5において同等であって、OTSカテゴリ1と2ではより良好でした。

結論:: 私たちはこの研究で、初期の視力、網膜剥離の存在、相対的な求心性の対光反応の減弱、および傷の長さを含む要素を同定しました。アジアでは開放性眼外傷スコアはその予後推定に有用であるかもしれません。
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開放性眼外傷に対する清澤のコメント:
この論文を見ると、眼球が破裂したり穿孔したりしているいわゆる開放性眼外傷を見た場合、初診時視力が悪い、網膜剥離がある、相対的求心性対光反応が減弱している、傷の長さが長いという場合にその視力予後は不良と考えられるという訳ですね。有り得るべき結果といえるでしょう。

もうひとつのポイントである眼外傷スコア(Ocular Trauma Score:OTS)とは何でしょうか?http://www.asotonline.org/ots.htmlを見ますとその記載があります。

このページの内容をざっと述べますと、初診時視力が無光覚(60点)、手動弁以下(70点)、0,1未満(80点)、0,4未満(90点)、0,5以上(100点)とします。それに眼球破裂(-23点)、眼内炎(-17点)、穿孔(-14点)、網膜はく離(-11点)、相対性瞳孔対光反応異常(-10点)を加えて素点を算出します素点が0から44点ならスコア1、素点45-65ならスコア2、素点66から80ならスコア3、素点81から91ならスコア4、素点92-100ならスコア5とするようです。

しかしこれですと、スコア1や2の方が重症、3,4,5の方が軽傷という事になって(スコアの部分だけは)結果が逆に思えます。??

いずれにしても韓国でのこの研究の前に1426例という膨大なデータがあったようです。このページのデータを見せれば、あなたは素点が44点以下でスコア1だから無光覚に終わる確率が73%、別のあなたは素点92点以上なのでスコア5、それだと93%以上の確率で0,5以上の視力になるでしょうと言えるようです。

さて、私の勘違いが何処から来ているのか教えて下さる方がおられたらお教え下さい。歓迎致します。

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