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2010年4月17日

1379 眼科開業5年目の感想

江東区医師会の雑誌に開業5年のご挨拶を申し上げることになりました。まずは文の長さを考えずに下書きをしてみました。
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ここ南砂町駅前に眼科を開業させていただき、早くも5年の月日が過ぎました。5年前の南砂町駅前は郵便ポストも、キャッシュディスペンサーも、宅急便を頼むコンビニの窓口もない寂しい駅前広場でした。”千と千尋の神隠し”のはじめの部分に出てくる夕方になると賑わいだすあやしげな飲食店街の様な駅前の建物の2階です。

最近は、駅に入るバスの路線も増え、大きな集合住宅があちこちに立ちました。コンビニも開店し、そこでは宅急便も送れますし、機械でお金も下ろせるようになりました。開院当初から、来てくださる患者さんはなんでも拝見しますというスタンスでの診療ですが、いくつか工夫してみたことが有ります。手前味噌で恐縮ですが、今日はそれをご紹介します。

工夫その1、
開院直後に眼科医院通信というブログを開設しました。寄せられる質問や、来院された患者さんの症状に対する説明を毎日綴って行きました。その数はほぼ1400件、延来訪者数は2月に100万人を超えました。説明の仕方が医療関係者ではない人が読んだとしても理解できるような文章になっているか?というところを大事にしました。名付けて”おばあちゃんに解る眼の病気”です。私の娘から見たお祖母ちゃん、つまり私の母です。現在そこへの訪問者は一日1500人程度ですが、毎日思わぬ質問が飛びこんできます。毎日返事を出していかないと、質問が3件も貯まったらもう追いつくのは大変です。

工夫その2、
眼科ですが神経眼科というのが清澤眼科医院の看板です。物が二重に見える複視、視神経の炎症で中心部分が見えなくなる視神経炎などが神経眼科の主な取り扱い疾患です。ブログなどで神経眼科の患者さんを拝見しますと叫んでいると、遠方からも患者さんが来てくれます。神経眼科疾患の患者さんを江東区、東京都、関東、日本全国と分けると、関東各地からの患者さんの方が江東区内の患者さんよりも多くなってきました。海外で日本語の眼科知識が得られるのはインターネットだけですから、海外からの問い合わせも次々に飛び込んできます。

工夫その3、
神経眼科というのは眼科と神経内科の間を見る様なニッチ産業です。神経内科で研鑽を積んだ眼科の後輩にも手伝ってもらって、眼球運動と視野検査だけではなく、神経学的な評価や採血検査も行えるようにしました。神経画像は画像センターに依頼して最速で結果が出るようにしています。大阪から来た初診患者のMRIをその日に押し込むなどというのも有りです。

工夫その4、
眼瞼痙攣という疾患が有ります。眼を開いているのがつらい、眼を閉じている方が楽という疾患で、中高年の女性に多い疾患です。開院以来特にこの疾患の治療に取り組んでいます。”眼がしょぼしよぼしたらょぼしたら、、、眼瞼けいれん?片側顔面けいれん?正しい理解と最新の治療法”という本を、医科歯科大学の江本博文先生、井上眼科病院院長の若倉雅登先生とともに出版しました。この患者の会の顧問も若倉先生とともに引き受けています。

工夫その5、
東京医科歯科大学や順天堂江東高齢者医療センター、それに西葛西井上眼科病院には定期的に出向いて、そこの先生方と話す機会をなるべく多く持つようにしています。患者さんも送りっぱなしではなく、できればメリハリの利いた引き渡しができると患者さんも喜んでくれますし、こちらも無理が言い易くなります。

工夫その6、
クレジットカードだけでなく、パスモも使えるようにしました。決済端末装置のレンタル料やカードの集金手数料もかかりますが、地下鉄の駅前らしくて気に入っています。外部に対してこのカードの取り扱いを仲介してくれた会社は東京メトロではなくて、京浜急行商事でした。

工夫その7、
コンタクトレンズにも力を入れています。駅前眼科ですから、コンタクトレンズが欲しいという患者さんは多くいらっしゃいます。用意するレンズの種類は厳選して、職員にも用意したレンズごとの特徴を理解してもらっています。患者さん宅への直送などの便宜も図っています。コンタクトレンズ購入目的の患者さんには他疾患の患者さんとは違った早い対応が必須ですから、こちらも頭を切り替えなくてはなりません。

工夫その8、
当たり前ですが、小児科、皮膚科、内科、耳鼻科などなどこの地域の開業の先生方には患者さんのやり取りで大変お世話になっています。餅は餅屋、時に疑問符のつく紹介を差し上げることもあろうかと存じますがその際もよろしくお願いいたします。

昨年秋の東京への2016年オリンピックの誘致失敗は残念でしたが、これからも江東区は南砂町をはじめとして今後もどんどん発展してゆくことでしょう。この街の勢いに付いて行けるならば、なんとかこの診療所も健全に診療を続けられそうです。

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