お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2010年3月17日

1334 [眼瞼痙攣を診ていただける関西の専門医をお教えいただきたいのですが] へのお答え

Sさんからの相談  [眼瞼痙攣を診ていただける関西の専門医をお教えいただきたいのですが] のお答え

50
ーーー質問箱への質問と答えです。
眼瞼けいれんに対する質問にはつい饒舌になってしまいますが、皆さんにも見ていただければと思いますので、花の写真を挟んでここに再掲示します。
瞼が開きにくいのほか、交通事故というのも重要なキーワードです。

51
---ここから質問ーーー
2008年9月頃から左眼瞼が開きにくくなり、年末頃にはかなり苦労して開けるようになりました。2009年2月には、ほぼ開けていられなくなり、35年間無事故だった単車で事故を起こしてしまいました。

52
それまでに近所の眼科で何度か診ていただきましたが、眼瞼を開ける力はあるため眼瞼下垂や筋無力症ではないし、痙攣がないので、様子を見るだけでした。心療内科でもストレス性だろうと言われたため、放置していました。

53
しかし、事故を機に神経内科を受診し、頭部MRI,MRA、反復筋電反射、生化学検査を受けましたが、すべて異常なしで、筋無力症などが否定され、脳の異常も見つかりませんでした。その折に、セルシンを入れたのですが、特に変化はありませんでした。その後、2009年秋頃から文書校正の仕事が入り、目を酷使することとなり、2010年2月頃にはかなり悪化してきました。

54
今では、左眼瞼を一瞬は開けられるのですが、それを維持することができず、右眼瞼も痛みを覚えるようになり、両目を開いていることができにくくなり、まぶしさも手伝って、外を自由に歩くことができにくくなっています。

55
特に、細かい字を見ることができず、本も読めず、記録を書くこともかなり不自由な状態となっています。校正や記録書きの折には、左眼瞼を手でひっぱり上げてみています。また、人の顔をじっと見ることができず、話すときも目を開けていられない状態になってしまいました。

56
ちょうど、清澤先生がブログで示しておられる眼瞼痙攣の症状あるいは、片顔面麻痺の状態のようです。最近では、左眼瞼を開けるときには、左顔面を歪めないと開けられません。

57
このような状態ですが、眼瞼痙攣を専門で診ていただける大阪近辺の医療機関をご存知ないでしょうか。ネットで探すのですが、神経眼科があっても、診療内容に眼瞼痙攣がみつかりません。

52
また、ボトックスが有効とのことですが、私は、重度のアトピー体質で、IgEの数値が12000という極高値を示しています。そのため、アレルゲン検査では、ハウスダスト、スギ・ヒノキ花粉、カンジタ菌が最高値を示しており、食品にもほとんど反応が出ている状態です。3年ほど前まで、ステロイドを内服することが多々ありました。このようなアレルギー体質でもボトックスは可能でしょうか?
以上、お手数ですが、ご回答いただければ、幸いです。

50
お答え:
このような過敏性のある体質であってもボトックスの使用は可能であろうと思います。また、眼瞼けいれんであろうという診断名もおそらくは合っていると思います。

49
しかし、ボトックスを使わせていただいても、”完治した”と患者さんに言わせることはかなり難しく、病気との妥協点を探す様な長期的な治療に入って行きそうに思います。

このような場合、実際に診察していない患者さんを特定の医師に紹介することは、患者さんにもまた相手の医師にも迷惑をかける場合が有ります。

48
患者さんはボトックスならどこでやっても同じと思い、そのボトックス治療をすれば問題が解決できるものと安易に考えがちです。それでは紹介された医師は困ります。

眼瞼けいれんのボトックス治療は少なくとも月に5例程度を経験していない医師と、それ以上の数を日々経験している医師では仕上がりや患者さんの満足度が全く違うと思います。

47
ですから、いかに遠方であろうとも、見ていない患者さんを紹介するという事を私は致しません。
此処ではその答の代わりに参考になる私のブログの記事(朝日新聞記事引用)をお教えしましょう。

63

それは、2010年03月16日1331 「眼瞼けいれん」早めに気づけば ボツリヌス毒注入に効果:朝日新聞に若倉先生の記事です。
というもので、https://www.kiyosawa.or.jp/archives/51515097.html
若倉先生とともにある医師が登場しています。

ご相談の様な経緯で有れば、良い先生にかかってもこの治療の完遂は簡単ではないと思います。くれぐれもお大事になさってください。

62
当医院は神経眼科や眼瞼けいれんの治療を看板に掲げているので、当医院を訪ねる眼瞼けいれんの患者さんは、北海道から沖縄、さらに海外からも見えています。

”ボトックスなんて物に高いお金を払ってやってみたけれど効かなかった”とボトックス治療をあきらめる前に、近隣での加療結果に満足できなければ、どうかこちらをお訪ねください。

61

難治例を喜んで受け入れているわけではありませんが、総登録患者数が500例程度と当医院は扱う患者さんの数が多いだけに難治例の患者さんでもその要望を聞き、より適した方向に治療法を改変しやすい面はあると自負しています。

51
ボトックス治療の登録も、当医院では当日の電子登録が可能になりましたので、当日の投与もします。ほとんどの医療機関では、難しい訴えのある患者さんに通常診療の流れやペースを乱されることを嫌いますから、はじめの日には話を聞いて次回の投与日の予約をして帰っていただくという2段構えです。

60
またボトックス治療を扱っていても、投与予定の患者さんが決まっていないボトックスの在庫は持っていないのが普通です。

当医院では、眼瞼けいれんか?という患者さんが初診来院された場合に対応するために特定の視能訓練士を訓練してあり、その担当者が眼瞼けいれんの頻度や強さの評価、心理的な問題や使用されてきた薬剤の聴取から、ボトックス治療の利点と難点の説明、費用や今後の受診予定までを一貫して説明させています。

59

詰り、他の疾患で来院する多くの患者さんと眼瞼けいれんで来院する患者さんの院内での流れとは別になっています。ですから、遠方から来ていただいても、却って当院の方が決断も治療も早くて的確という場合もあろうかと思います。ご検討ください。
ーーーーーーーーーー

58
眼瞼痙攣治療を成功させる10のコツというのもあります。
2008年10月26日
705眼瞼・片側顔面痙攣治療を成功させる10のこつ(第62回日本臨床眼科学会シンポジウム抄録)リンク

Categorised in: 未分類