お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2010年3月13日

1330 ”呼吸器疾患の治療薬をめぐって” 第9回53卒仙台病診連携研究会

昭和53年東北大学卒業の同級生が集まる病診連携研究会に参加して昔の同級生と話すために仙台までやってきました。帰りの新幹線の中で今日のブログを書いています。参加者は19人で卒業時の人数の約1割です。同級会の本会ではない私的な会としてはまずまずの集まりでしょう。

45
 今日の講演は、母校の臨床生理検査学の教授になった進藤先生の”呼吸器疾患の治療薬をめぐって”というお話でした。

ーーー講演内容の概要ーーー
 私たちが授業を受けた当時とは事情が変わって、肺気腫と喘息と慢性気管支炎とで構成されていた慢性閉塞性肺疾患COLDから、今では気管支喘息が除かれているのだそうです。

 肺気腫は、肺胞(肺小葉)が拡張して酸素の拡散能が低下してしまうしまうものと、中間部が拡張するタイプが有るのだそうです。フローボリューム曲線がこれらの病態では低下し、肺活量の内で一秒間に排出できるものが70%を下回るか、あるいは一秒率が期待値の8割を割るものが慢性閉塞性肺疾患なのだそうです。

49
 これらに対する治療薬には1)ステロイド、2)β2刺激薬、3)短時間作用性β刺激薬の3種があるということでした。これらの薬剤に対して定量を噴霧する道具が多数ありエアロゾルという形で吸入させ投与するのだそうです。
 
 エアロゾルの沈降作用には慣性沈降、重力沈降、そして拡散沈降が有りますが、肺胞での吸収には拡散沈降が必要です。そのためにはエアロゾルの粒子の大きさは5ミクロン程度が良く、それより大きいと喉や気管で沈降し、肺胞には届かないのだそうです。

 このエアロゾルを作るのにも様々な仕組みがあるということでしたが、この吸入の道具は次々と新しいものが出ているのだそうです。また、最近はステロイドだけではなく、β刺激薬の合剤が出ているということでした。

46
 さらに、β刺激薬には、横隔膜に対しても増強効果があって、進藤先生はこの効果を測定したということでした。

 老人になると、呼吸筋の酸素消費量は増えるのだそうです。ドリフターズのバカ殿様のコントで、お婆さんが息を切らして駆けつけるという志村けんのキャラクターはあながち嘘ではないという話の落ちは面白く伺いました。
ーーーーーーーーーー
56
清澤のコメント

 最後のβ刺激薬が筋の力を増強するなら、ドーピングにも使えるのではないか?という塩釜で外科病院の院長を務める赤石先生の質問は見事なものでした。それに対する進藤先生の、だからドーピング禁止薬剤にはβ刺激薬はすでに入って居ますと言うお答えも、流石というものでした。

 前にも記載しましたが、私たちのクラスは東北大学学費値上げ闘争のあおりで昭和46年入学の学生のほとんどが進級試験ボイコットをして私たち47年入学者の120人に合流したので、220人という第人数で医学部の授業を受けると言う稀有な経験をしたクラスです。

50
 入学試験の最中には浅間山荘事件が軽井沢で起きていて、長野県警の活躍に励まされながら仙台の受験をしたのを思い出します。
 
 今日、仙台についてみると、東北大学生協の方々が新入生支援キャンペーンということで、下宿の斡旋や生活用品の斡旋のために駅頭に立って案内をしている姿が見られました。東北大学生協というのは、昔はよく利用しましたが、まだ私は会員なのでしょうか?2000円だったかの出資金を納めてあったのを思い出しました。
 
55
 思えば、東京経由で仙台に準急でたどり着いたのは38年も前のことでした。仙台の駅舎は木造で、新幹線もまだ開通していない時期でした。魯迅の小説、藤野先生というのがありますが、その中に”上野を出て仙台に向かう汽車の次の駅は日暮里だった”という記述がありましたが、思えばその世界です。

54
 教養部はともかく、解剖学、生理学、それに薬理学などの授業を受けるのに医学部には220人が入れる教室が無かったので、2つの教室の壁を急遽抜き、やけに奥行きの深い教室が作られました。

 そこで授業をするのですが、後ろでは何を言っているのか全く聞き取れない。というわけで、大学の専門課程にもなって授業の席取り合戦が行われました。

53
 紳士協定で、前の日にノートを置いて帰るのは無し。朝早く行くか、近隣の下宿から席を取るために一旦登校してカバンを置き、再度下宿に帰って朝ごはんを食べてから登校しなおすなどという奇妙にまじめな受講をしました。

51
 前の席に何時も座っていたのは琉球大学の基礎の教授になったS君、国立研究所の教授になったS君、大学の耳鼻科助教授になったY君、栃木で開業しているはずのA君、そして東京で開業した私の5人の奇人です。

 こうして、卒業後30年を経てみると、本当に懐かしい、機会があれば何回でも会いに来たいかけがえのない級友となりました。T先生他幹事の皆さんありがとうございました。またお会いしましょう。

Categorised in: 未分類