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2010年1月28日

1252不思議の国のアリス症候群(Alice in Wonderland syndrome)大きく見えたり小さく見えたり

不思議に国のアリスものが異様に大きく見えたりまた異様に小さく見えたりするという発作を主な症状とするのが”不思議の国のアリス症候群(Alice in Wonderland syndrome)です。

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今日はこの不思議の国のアリス症候群おさらいしてみましょう。最初にそのような症例を紹介したネット記事を参考に症例を示し、そのあとで英語のWikipediaを参考に概要をまとめます
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症例(リンク
ある時にはまるでガリバーになったように家具や調度などが小さく見え、またある時には巨人の国に迷い込んだように目の前にあるものが何倍にも巨大化して見えるのです。

57「そうね、寝て起きたときからそれは始まるの。たとえば目が醒めてたまたま長椅子が目にはいったとするでしょ。瞬いて次の瞬間には長椅子が馬鹿馬鹿しいほど大きくなっているのよ。実際怖いわよ。でもちっちゃい頃は怖いというより、なにがなんだかわからず、ただ戸惑ってるばかりだったわ」
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不思議の国のアリス症候群(Alice in Wonderland syndrome、AIWSはレービス キャロル Lewis Carrollの小説から名付けられたものです。これはトッド症候群Todd’s syndromeとも呼ばれます。これでは、状況が分からなくなるような視覚受容に関連した神経学的な障害です。 この疾患に患者は小視症、巨視症、そしてそのほかの知覚経路を通じて感ずる大きさというものが分からなくなる症状を示します。

59一過性の状態ですが、その多くは片頭痛や脳腫瘍などを伴い、場合によっては向精神薬の使用に伴って起こるものもあります。エプスタインバールウイルス感染の初期症状でみられることもあります。不思議の国のアリス症候群は小児には多いという報告もあり、多くは13歳ごろになるまでに消失するとされています。不思議の国のアリス症候群は入眠の初期にも経験されます。

60症状
眼の所見は全く正常。不思議の国のアリス症候群は眼球の不調とは正反対な脳における視覚受容の問題です。不思議の国のアリス症候群の主要な兆候は、ミグレイン(片頭痛:脳血管のれ縮に伴う一過性脳虚血都その解放後の神経症状の総称)であってミグレイン症状自体によって引き起こされていることもあります。不思議の国のアリス症候群はその患者の視覚の感覚、触覚、聴覚ないし患者の自己の身体イメージにも影響を与えます。

61もっともよく見られる症状で、もっとも患者を悩ませる症状は身体のイメージに変化が起こることです。患者は自分の体の全体ないし一部分の大きさや形が変化したかのように感じます。

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眼球自体は正常ですが、患者は見る物の大きさや形が間違った大きさであるかのように感じます。それは人物とか、自動車とか、建物とかが一様に大きく或いは小さく感じられたり、その対象との距離が正しい距離ではなく感じられたりするというわけでです。たとえば、建物の回廊が非常に長く感じられたり、広場がとてもせまく感じられたりします。

さらに、ある人々は高い熱を発した時にもっと強くて明らかな、そこには存在しない物の幻覚を見ることがあります。

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診断
不思議の国のアリス症候群は特定の生理学的な変化というよりは感覚受容の問題ですから、他の身体疾患が除外されてミグレインがあればつけられる診断名です。

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治療
他の症状を訴えるミグレイン(片頭痛)に対する治療法で良いです。抗痙攣薬、抗鬱薬、ベータブロッカー、カルシウムチャネルブロッカーを使用して、ミグレインを誘発する食物は制限します。

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疫学
この発生が、年齢、性、人種に関連するという報告は見つかりません。不思議の国のアリス症候群は片頭痛を持つ人々や小児では比較的ありふれたものであると考えられています。

文献
^ Longmore, Murray; Ian Wilkinson, Tom Turmezei, Chee Kay Cheung (2007). Oxford Handbook of Clinical Medicine. Oxford. pp. 686. ISBN 0-19-856837-1.

清澤のコメント:
医科歯科大学准教授の大野先生が中枢性の変視症についての講演の依頼を受けたということで、神経眼科医としての私に質問を寄せられました。私も高次視覚中枢の障害で変視症がです中枢性のものがある程度の知識は持っていたのですが、この不思議の国のアリス症候群は珍しくもないものの様ですね。

神経眼科医をしていてもこのような不思議の国のアリス症候群の訴えを本気で訴えてきた患者さんは多くはないのです。しかしあるネットの掲示板を見ますとかなり多くの方々が小児のころに発熱などを機会に経験しているようです。また、その中には幻覚を成人した後まで体験している人々もいる様です。

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今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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