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2010年1月23日

1240 PETの眼窩関連疾患の保険適用項目は?:眼科手術学会が東京フォーラムで行われています

昨日から明日の午前にかけて東京フォーラムで日本眼科手術学会が行われています。私に特に興味があるPETに関する講演もあります。PETに関する内容を含む講演は次のものです。

ーーー引用開始ーーーー
眼窩領域の画像解剖、機能診断
―CT, MRI の特徴、撮影法、PET 検査
聖隷浜松病院 放射線科 増井孝之

ーーそのシラバスの中のPETの部分ですーーー

[5] PET
臨床PET は新しい画像診断法として急速に普及してきた。広く使用されているFDG-PET
は、ブドウ糖類似化合物である18F-FDG を静脈投与することによって、代謝が更新した領域を可視化するものである。眼窩関連疾患の保険適用項目は、

1)頭頸部癌疑い(頭頸部癌を疑うが病理により確定診断が得られない場合)、頭頸部癌(病期診断、転移、再発が確定できない場合)、

2)リンパ腫(病期診断、転移、再発が確定できない場合)、

3)原発不明癌(画像診断、腫瘍マーカーで悪性腫瘍の存在を疑うが原発不明な場合)、

4)悪性黒色腫(病期診断、転移、再発が確定できない場合)である。全身検索に優れている点から、眼窩部病変の眼窩外への転移検索や、眼窩転移性病変の原発巣検索が主な用途と考えられる。

PET 検査には1)検査前約4-5時間の絶食、2)血糖値 150 (~200)mg/dl 以下の維
持 3)薬剤投与から約2時間の検査、待期時の安静確保 4)妊婦、妊娠可能性のある
女性は原則不可 などの制限、注意点がある。

また、胃癌、前立腺癌、肝癌、高分化型肺癌、白血病などは検出しにくいこと、炎症と癌との区別が困難な場合があること、PET 特有の生理的集積が認められることなどに留意する必要がある。
ーー引用終了ーー
清澤のコメント:
この記事の出典は:第33 回日本眼科手術学会総会 シラバス

教育セミナー11 眼窩部画像診断の実際
1月22日(金) 13:50~15:20 第6会場(ホールD7)

オーガナイザー
古田 実(福島県医大)
嘉鳥 信忠(聖隷浜松病院・眼形成眼窩外科)

1.眼窩領域の画像診断、機能診断 増井 孝之(聖隷浜松病院・放射線科)
2.眼窩腫瘍性疾患の画像診断 古田 実(福島県医大)
3.眼窩壁骨折の画像診断 嘉鳥 信忠(聖隷浜松病院・眼形成眼窩外科)
です。

これらの内容は、保険診療でPETを施行している施設のホームページを見れば何処にでも記載されていることではありますが、このように眼科領域でのFDG-PETの利用可能範囲を明確に記載したものはおおくはありませんので、あえて引用させていただきました。

私が、仙台以来取り組んできた眼窩リンパ腫のPET診断が今はこのように保険診療にもとりこまれるようになっているのを見るのは感慨深いものがあります。

検査価格は高いものですが、保険に取り入れられたのを機会に一層臨床診断に使われるようになるのを期待しています。

この日本眼科手術学会、今では日本眼科学会と日本臨床眼科学会に次ぎ大きな学会になりましたが、その歴史は割合に短いもので、まだ33年目です。
今回の学会では教育セミナーなどのシラバスが学会掲示板に掲載されていて大変参考になります。学会が終わるとけされる可能性があるので、いくつかのシラバスをダウンロードさせてもらいました。

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