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2010年1月12日

1223 眼の疲れや不快感などにはドライアイが関係している

眼の疲れや不快感などにはドライアイが関係している

(クック アンド ライフ 2009.11 健康管理 32)
清澤源弘
東京医科歯科大学眼科臨床教授
清澤眼科医院院長

 パソコンによる作業や車の運転を長時間続けると、目が疲れます。その原因の多くには、「ドライアイ」が関係していると考えられています。ドライアイは、涙の量や質が変化して目の表面(角膜)が乾燥する症状です。現在、日本には2200万人以上の患者がいると推計されていますが、自分がドライアイであることに気づいていない人も多いようです。(続きは図の下から)

不快な

目の疲れ

 目の表面を覆っている涙には、次のような役割があります。
・目に常に水分を補給して角膜の乾燥を防ぐ
・酸素、ビタミンなどの栄養素、成長ホルモンなどを目に補給する
・目を殺菌する
・目に入ったゴミや汚れを洗い流す
原因はまばたきの減少や冷暖房による角膜の乾燥
 ドライアイの原因は、まばたきの回数が少なくなることです。通常、私たちは無意識のうちに、1分間に20回ほどのまばたきをしています。ところが、パソコンによる作業でモニターを凝視していると、まばたきの回数が減少して充分な涙が供給されなくなってしまいます。また、冷暖房のきいたオフィスなどに長くいると、角膜が乾燥しやすくなります。さらに、コンタクトレンズも原因になります。コンタクトレンズは、涙の上に浮かんでいるため、涙の層(外側から「油層」「涙液層」「ムチン層」)が破壊されて機能が低迷したり、角膜の感覚が鈍くなって涙の量が減少すると考えられています。そのほか、紫外線、大気汚染、ストレス、夜更かしなども原因になるといわれています。
 目薬の点眼などで角膜の乾燥を防ぐ
 ドライアイが疑われるときには、次のような対処法をおすすめします。
目薬で潤いを補う 不足する涙を目薬で補います。防腐剤の入っていない1回で使い切るタイプを使いましょう。防腐剤は角膜に沈着して症状を悪化させることがあります。
まばたきの回数を増やす パソコンでの作業をしているときには、意識的にまばたきの回数を増やすように心がけましょう。また、パソコンのモニターは視線より少し下にします。視線が下がることで角膜の露出面積が少なくなり、涙の蒸発を減らすことができるからです。
室内の湿度を保つ  暖房などの空調がきいた室内では、空気が乾燥します。加湿器などで室内の湿度を保つようにしましょう。
まぶたを閉じて目を温める  涙に含まれる油分が不足すると、涙が蒸発しやすくなります。蒸しタオルなどで目を温めることで、マイボーム腺からの油分の分泌が円滑になります。ドライアイに悩む人の約半数は、目を温めることで症状が改善するといわれています。こうした日常生活での工夫をしても、症状が改善しないときには専門医を受診する必要があります。眼科では、高い保湿作用のあるヒアルロン酸を含む目薬や、目の乾燥を予防するドライアイ眼鏡などによる治療が行われます。また、最近では、涙点プラグという治療も行われます。涙点プラグは、涙の排出口である涙点に1.5~0.8mmほどのシリコンを差し込んでふさぎ、涙の排出を減らすというもの。この治療を受けたときには、目薬を多めにさすことで角膜にたまったゴミや汚れを洗い流す必要があります。
 監修 東京医科歯科大学眼科臨床教授・清澤眼科医院院長 清澤 源弘

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