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2009年12月30日

1198 瞼裂斑炎 pingueculitis

瞼裂斑に炎症をかぶったものを瞼裂斑炎と言いますが、しばしば外来でその対応に苦慮します。つまりステロイドで小さくなりきらぬ時どうしようか?ということです。この疾患の成因と対応を簡単に復習してみましょう。参考にしたのはhttp://legacy.revoptom.com/handbook/sect2h.htmそのほかです。

翼状片炎

瞼裂斑炎(Pingueculitis)の症状と兆候
瞼裂斑は角膜の鼻側あるいは耳側にある輪部結膜にできる脂質性の黄ばんで隆起した病変で、上下の瞼の間に見られます。それは中年で、太陽への慢性の露出を経験する人に頻繁に見られます。 性別や人種に因ってできやすいということはありません。
翼状片

多くの場合に翼状片は無症状です。もしあったとしても、症状は軽いものです。瞼裂斑炎は瞼裂斑が急性に炎症を起こして、充血し、血管が侵入して、痛みがあって症状が現れたた時に見られます。

瞼裂斑は多くの場合には無症状ですが、これは翼状片(pterygia)の形成につながることがあります。瞼裂斑pingueculaeと翼状片pterygiaは両方とも、血管が発達して、炎症を起こすようになることが有ります。
これらは、角膜に小さな斑点ができる上皮症(表層角膜炎)と、角膜表面のくぼみ(角膜の乾燥による角膜菲薄化)に関連していることがあります。

病態生理学
瞼裂斑の形成は、通常高齢者の集団に見られ、有害な環境刺激と紫外線への暴露によって始まる結膜の退行変性過程の結果であるとであると考えられています。 初期の障害は、慢性の太陽光への暴露から生じる結膜の間質におけるコラーゲンと弾性組織の変性であると思われており、これが結膜の固有組織における異常な弾性線維の沈着をおこします。

一旦、瞼裂斑が形成されて結膜に隆起が生じると、その大きさによって涙液層が薄く不連続になって、結膜が乾燥する領域が形成されます。

傷害が炎症を起こしているときには、血管拡張は瞼裂斑炎を特徴付ける鋭い痛みを起こすような、ヒスタミン、セロトニン、ブラジキニン、そしてプロスタグランジンの放出をおこします。激しい場合には、結膜面は結膜上皮に微小潰瘍を引き起こしすことが有るくらいに乾くこともあります。翼状片に炎症が起こるとき、眼は翼状片を作ることによってさらなる浸食を防ぎ、我が身を庇おうとします。

治療
症状に基づき、瞼裂斑を管理しましょう。瞼裂斑の危険を増加させる職業や趣味をもっている患者には、サングラスを使わせましょう。サングラスは、紫外線防御と埃を防ぐようにしましょう。
ヒアレイン
温和な瞼裂斑炎の場合には、兆候は温和であり、凹窩が存在しているでしょう。この時には、ヒアレインやマイティアーなど目の湿り気を増す点眼薬や、軟膏を使います。 自覚症状と炎症が重くなるときには、、適切な局所ステロイドの0,1%フルメトロンなどを使います。(薬剤名を日本で使えるものに変えておきます)

Consider surgical resection in severe cases where pterygia are present and are interfering with vision, contact lens wear or corneal wetting.翼状片が出来ていて視力が下がったり、コンタクトレンズ装用に困難がある時、また角膜に感想を生じているような時には切除手術も考えます。

臨床的に使える知恵

上下の瞼の間の結膜の固まりが高度であるならば、瞼裂斑を含む鑑別診断を考えましょう。それらの傷害は、すべてが良性ではありません。
類皮のう胞
1)結膜の類皮腫。Goldenhar症候群で見られる白い固まりです。

2)癌性または前癌性の結膜上皮内の新生組織。片眼だけに有って、白くて血管が発達した固まりです。
フリクテン性血角炎
3) 結膜フリクテン症(これはブドウ状球菌への過敏症と結核に関連している白い固まりです。

パンヌス
4) パンヌス:激しいドライアイ、クラミジア感染症、化学物質または熱傷に関連している角膜における血管結合組織の結膜での成長

結膜チスト
5)、結膜の貯留嚢胞:透明な体液によって満たされた嚢です
6)そして、角膜輪部に出来る炎症性の濾胞
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清澤の最後のコメント:瞼裂斑と翼状片の関連もこうした説明を見ますと素直に繋がります。それなりに、反応の強いものであっても角膜に乗っていないならば切る適応はないのかと何となく思っていましたが、調べてみますと、ステロイドでおさまらないとか、コンタクトレンズ使用の邪魔になるとかといった理由があれば切除してもよいもののようですね。

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