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2009年12月27日

1192 前房出血とは

最近眼球の中、それも角膜のすぐ後方に出血を示す患者さんが見えています。本人は外傷を受けてはいないと言っていますが、もしぶつけていないでこれだけの眼内出血があるとすれば(眼内の弱い血管新生があるということであって)容易な疾患ではありません。そこでeMedicineHealthの記載を参考に前房出血の概要をいつもの”おばあちゃんに分かる目の病気”の調子でまとめてみましょう。

前房出血Hyphema (眼内の出血Bleeding in Eye) の概要
http://www.emedicinehealth.com/hyphema_bleeding_in_eye/article_em.htmを参考に

目への鈍的外傷は角膜と虹彩の間の目の前部(まこの空間を前眼房と呼ぶ)に出血を引き起こす場合があります。 目の前眼房へのこの出血は前房出血と呼ばれます。

目の前眼房には眼房水と呼ばれる透明な液体が溜まっています。 房水は目の後眼房の毛様体突起で分泌されます。 房水は瞳孔から前眼房に出てきます。 房水は目の内部の構造に重要な栄養を供給します。

前房出血の原因

目への外傷は、初めはわずかな前房の出血を引き起こすかもしれません。 より多くの大量出血が3から5日間後に続くことがあります。 この怪我は通常は鈍的な閉鎖性のもので、それは飛ン出来た物体、棒、ボール、または別の競技者の肘などによるスポーツ外傷の結果であるかもしれません。 他の原因には業務災害、転落、そして喧嘩のよる打撲が考えられます。

前房出血の症状

前房出血がある人は、そのすぐ前に眼外傷を受けている可能性があります、怪我した目に痛みを感じていて、視界がぼやけているかもしれません。

前房出血が多いなら、茶目の部分自体が血液で満たされているように見えるかもしれません。 より少ない前房出血では容易に肉眼では見えません。 前眼房全体をいっぱいにするような非常に強い前房出血では、角膜が暗い赤色に見えており、「eight ball(8ボール)」前房出血と呼ばれます。(清澤注:この単語は不可解です。)

いつ医療を求め眼科を受診したらよいのでしょうか。

前房出血は医学的な緊急事態です。 即座に予約して眼科医をお尋ね下さい。 眼科医に連絡できないなら、病院の救急部に行ってください。

眼科医師に尋ねるべき点には次のものがあります
1、前房出血の程度はどのくらいですか?
2、何か目への永久的な損傷の兆候がありますか?
3、何か永久的な視力喪失の兆候がありますか?
4、私(患者)は、この負傷が再び起こるのをどうしたら防ぐことができますか?
5、私はいつ定期的な仕事や活動を再開してもよいですか?

検査項目

眼科医は負傷が起こったときの目の怪我がどのようにして起こったかに関するあらゆる病歴を尋ねます。眼科医が、あなたが目に野球ボールをぶつけたのか、またはあなたが低い位置の木の枝に引っかかったのかを知るのは、大変重要なことです。

目の検査は次のように行われます。

視力テストでは、どれくらいよく見ることができるかをチェックします。 眼圧(目の中の圧力)もチェックしなければなりません。
細隙灯と呼ばれる特殊な顕微鏡では、ざっと目の構造を調べるのに使用されます。
前房出血は、目の前眼房で凝血塊を作るか、あるいは下に層をなしてたまったものと考えることができます。
前眼房の全体が血液で満たされたときには「8ボール」とか「黒い前房出血」とかと呼ばれます。

よりすくない前房出血では前眼房に下の沈殿層のように見えるかもしれません。
また、さらに微量な前房出血では顕微鏡的な全房出血として見えるかもしれません。 これは、前眼房に浮遊している赤血球で、前眼房がぼんやりして見えます。

あなたが激しい外傷を経験したなら、医師は眼窩自体を形成する骨や、その他の顔の構造を見るために、CTスキャンと注文するかもしれません。
アフリカ系アメリカ人や地中海の家系の患者では、鎌状赤血球性貧血や地中海性貧血症の検査をすべきです。それは、その疾患がさらに重篤な合併症の原因になることがあるからです。 これらの場合には、外科治療の早めの適応が望ましい場合も考えられるかもしれません。

前房出血の治療

自宅における自己流の治療:眼科医に見せずに、自己流の治療を行うべきではありません。 不適切な治療は、害を加えることの方が多いでしょう。

眼科での医療:前房出血の治療は、患者がどれくらい指示に従ッてくれるかによります。 安静の指示に従うのが重要です。 前房出血をもっている患者の約15%から20%の人々には、3ないし5日までの間に、一層の出血を起こします。 これが、医師の指示に慎重に従うことがとても重要である理由です。

血液は通常再吸収しますが、医師は、その吸収過程が予想されるように起きているのを確実に確かめなければなりません。 眼圧が上昇するか、または出血が再発するなら、入院が必要かもしれません。

あなたには次のような指示が、家での経過観察の一部としてなされるでしょう:

1、ベッドの頭側をあなたが許容できるの程度に高くして安静にして下さい。

2、少しの運動もしないでください。

3、アスピリンを含む薬剤は少しでも飲まないでください。 それは出血を促進します。 またナプロキセン(アレーブ)、イブプロフェン(モトリン)、またはその他の関節炎治療用の薬物療法などに用いられる非ステロイド系の抗炎症薬療法も駄目です。

4、アセトアミノフェンなどの温和な痛み止め(タイレノール)を使うことはできますが、適量を過ごさないでください。

眼痛が有るかどうかは重要です、それは眼圧上昇に関連するかもしれないからです。 眼痛が強い時には、至急、眼科医師の許に戻ってください。

医師によって処方された通りに、点眼をしてください。 1%のアトロピンの点眼が処方されるかもしれません。 また、ステロイド点眼は、炎症を抑え、痛身を弱めるように処方されるかもしれません。

眼帯で目を覆って、一層の負傷から目を保護しましょう。

微小な前房出血、またはわずかの層をなす前房出血があったら、は5日間の間は毎日、そのあとは1週間後に眼科医を受診にするように指示されるかもしれません。

また、1カ月の経過観察が必要であるかもしれません。

これらの診察のときに眼科医は、あなたの視力、眼圧、そして前眼房をチェックします。

子供と高齢者では家での治療計画に従うことができないかもしれません。

子供や老人そのほかの合併症を持っている患者には、さらに緻密なな観察のために病院への入院が行われるかもしれません。
対応は家で経過観察している患者と同様です。

嘔吐を防ぐために、内服薬を与えるかもしれません。 力を入れる嘔吐のような行動が、眼圧を増加させます。

眼圧が上がるなら、ベータ遮断薬などのある種の点眼薬が処方されるかもしれません。
一過性の眼圧上昇は、目の繊維柱帯と呼ばれる房水が吸収される部分への赤血球の詰りによって引き起こされる場合があります。 網目組織が塞がれるとき、目を通した房水の正常な流れは遮断されます。 目の中での防水の産生は眼圧を上昇させます。

目への外傷により前房出血のために入院した人は、2週間は保護メガネを使っても良いでしょう。少なくとも2から4週間はさらに経過観察の本格的なな目の検査を必要とするでしょう。

また、少なくとも2週間は医師の指示に従って、活発な運動を避けてください。

毎年、あなたは緑内障の発生がないかどうかのチェックを受けなくてはいけません。重い眼外傷は危険な前房出血を介して排水システムを破損し、緑内障発生の危険をもたらします。

防止

前房出血は目へのどの様な外傷でも起こることがあります。危険なスポーツをするときは、いつでも眼を保護するメガネを着用してください。 また、産業環境も危険であるかもしれないですから、産業衛生上の義務として目の保護を必要とします。

文献:http://www.emedicinehealth.com/hyphema_bleeding_in_eye/page14_em.htm

ーーーー抄訳終了ーー
清澤のコメント
全ぼう出血は糖尿病性網膜症の非常に重いような例では虹彩の新生血管からの出血として見られることもありますが、やはり外傷である可能性が大きいと思われます。患者さんが外傷であると伝えない理由にまで踏み込んで原因を考えることが必要かもしれません。

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今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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