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2009年11月30日

1159 薬剤による散瞳時の虹彩体積のOCTによる分析

薬剤による散瞳時の虹彩体積のOCTによる分析という論文が出ています。その要点は薬剤による散瞳で狭隅角眼では虹彩の体積が有意に増加したが、開放隅角眼では虹彩体積が有意に減少したというものです。
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薬剤による散瞳時の虹彩体積のOCTによる分析
Denis P, Aptel F; Ophthalmology (2009年11月)

目的: 眼球前部型のOCTを用いて(AS OCT) 虹彩の体積を求める方法を記載すること。正常眼と狭隅角眼で薬剤を用いておこさせる散瞳時の虹彩の体積を定量的に算出する。

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デザイン: 横断的研究

参加者:急性閉塞隅角緑内障の既往を持つ人の反対眼を30人の患者の30の目で検討した。年齢と性を合わせた30の開放隅角眼も同時に検討した。緑内障の反対眼はすべてレーザー虹彩切除がなされていた。

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方法:虹彩の体積およびすべての生体測定が1%トロピカミドの注入の前後に測定された。そして少なくも一週間が過ぎた後に10%フェニレフリンで同様の測定を行った。
虹彩の体積は、眼球前部型のOCTで虹彩を放射状にスキャンして行われ、特製の画像処理ソフトウェアを使用して測定された。

主な測定結果の指標:虹彩体積、瞳孔径、隅角の形態500 mum における角膜と虹彩の距離(AOD 500)、500numでの線維柱帯と虹彩の距離(TISA 500)、前眼部型OCTによる前房深度、および超音波Aスキャンによる眼軸長を散瞳前後に測定した。

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結果:虹彩の体積は、瞳孔散大前の狭隅角緑内障発作の反対眼44.94+ / -2.1立方ミリメートル、開放隅角眼44.29+/-3.9立方ミリメートルで差なし(P>0.1)。
1%トロピカミド点眼後30分で、緑内障発作対側眼では虹彩体積は44.94+/-2.1 立方ミリメートルから 49.92+/-2.9 立方ミリメートルに P<0.01)有意に増加した。 これに対して開放隅角眼では虹彩体積が44.29+/-3.9 立方ミリメートルから37.88+/-2.2 立方ミリメートルに有意に減少した(P<0.01)。 同様の変化が10%フェニレフリンの点眼後にも観察された。 241
多変量解析に基づいて求められた、散瞳に伴う虹彩体積の増加の因子は、開放隅角眼に対して閉塞隅角眼であること(p = 0.008)、大きな瞳孔径であること(p = 0.02)、そして茶色虹彩色であることであった(p = 0.01 )。

相対的な虹彩の体積の増加はAOD 500とTISA500に関連し、狭角グループは相対的減少(P”0.05)と相関していた。

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結論:虹彩の体積が眼球前部型のOCTを用いて(AS OCT) 測定される。
虹彩の体積は薬剤による瞳孔の散大時に狭い隅角緑内障を起こしやすい狭隅角眼では 増加します。これらの患者では、隅角が狭くなるのに従って様々な生体計測値が虹彩切除にも拘わらず変化している。

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財務情報の開示:著者はこの論文で論じられた内容に対し、何らの権利も商業的関心をも持たない。
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清澤のコメント:
薬剤による散瞳で狭隅角眼では虹彩の体積が有意に増加したが、開放隅角眼では虹彩体積が有意に減少したという内容が今後臨床上何らかの意味を持つのかどうかはわかりません。

最近導入した機械であるOCTということでしたので読んでみましたが、前眼部型のOCTでなければならず、特注したソフトウエアも必要ということなので、当分は自分の臨床には関係のない内容でした。

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今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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