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2009年11月18日

1139 ”瞼がおちる?”ーー眼瞼下垂かも知れませんが、片側顔面痙攣かもしれません

”瞼がおちる?”という聞きなれない症状についての相談をいただきました。
”話をするときに眉間にしわがよっている。話をしてないときでもだんだんまぶたが落ちてきて、ひどいときは顔の右半分が外側に引っ張られるような感じ。”だそうです。これはきっと片側顔面痙攣でしょう。

http://www.herbalgranny.com/category/hemifacial-spasm/

出典
 

肉屋の大将さんからの相談  [瞼がおちる]

相談よろしくお願いします。2・3ヶ月前からなんですが、右目のまぶたが落ちてくるんです。最初は人と話をするときに眉間にしわがよっていると思っていたんですが、人と話をしてないときでもだんだんまぶたが落ちてきてひどいときは顔の右半分が外側に引っ張られるような感じになります。無理して目を開けようとするため、首筋から肩にかけて凝りもひどくなってしまい。なんとなく意識がフワフワした感じにもなります。脳外科でMRIとCTなどとってもらって、脳は大丈夫といわれ、神経内科では過労とストレスが原因といわれ、これといった薬ももらっていません。今は、針の低周波治療に行っていますが変化が無いです。どうしたものか悩んでいます。よろしくお願いします。

お答え:
右の片側顔面痙攣かもしれません。
普通、瞼が下がるという時には、眼瞼下垂といって動眼神経麻痺や交感神経の麻痺、などを考えますがそれですと瞳孔や眼球の動きなどにも変化が出易いです。このほかに、ハードコンタクトレンズを何十年も使った人に見られるコンタクトレンズ性の眼瞼下垂もあります。朝と夕方で夕方に下垂が強ければ、筋無力症を考えて検査します。
先にコメントした片側眼瞼痙攣ですと、ウインクしたような瞼を含む顔の筋の動きが見られて、目を細めます。これは顔面神経の不随意な痙攣であって、瞼を引き上げる上眼瞼挙筋の障害ではありません。(次の原稿と図をご覧ください。)

血管圧迫
 これならば、MRIで精密にみると血管による顔面神経への圧迫が見つかることがありますが、必ず見つかるという話ではありませんので、CTやMRIが正常というのは片側顔面けいれんの除外の役には立ちません。
 これは眼瞼痙攣や片側顔面痙攣にボトックス治療を行っている医師をグラクソ・スミスクライン社のページで探し、片側眼面痙攣を見慣れた先生に相談されたら良いでしょう。もちろん私を訪ねてくだされば、そうであるかどうかを見極めて当日中に治療をします。

ーーーー以下の記事は2007年07月19日 387 片側顔面痙攣 (片側顔面けいれん)の補筆版ですーーーー

HFS片側顔面痙攣とは

眼瞼痙攣と一緒には解説をしてありましたが、片側顔面痙攣の項目が私のブログにはまだありませんでしたので、急遽追加で記載しました。最初は顔の絵(出典
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1片側顔面けいれんは、片側の顔面筋が自分では意図していないのに、ぴくぴくとけいれんしてしまう病気です。片側顔面痙攣発症の原因は、顔面神経が脳幹から出る部分で、小脳に行く血管が顔面神経を圧迫するために起こることが多いと考えられています。

2片側顔面痙攣のはじめの症状は、左右どちらかの上まぶたか下まぶたのわずかなけいれんに始まります。片側顔面痙攣がやがて進行すると、同じ側の目の周りの筋肉だけではなく、口の周りの筋肉も痙攣するようになります。片側顔面痙攣が重症になると、顔面のけいれんが持続するようになってしまいます。片側顔面痙攣の症状は眠っている間も続きます。

3片側顔面痙攣で顔がゆがむ、顔が引きつる、といった理由で当医院を受診していただきますと、まず問診を受けていただきます。
 問診の内容は、過去に顔の麻痺(ベル麻痺)を起こしたことがないかどうか?それに普段の生活状況を聞きます。

4片側顔面痙攣の検査では、顔面神経を小脳へ行く血管が圧迫している状態はないか?、痙攣を起こしている別の脳の病気はないか?を調べるために頭部のCTやMRI検査をおこないます。

6片側顔面痙攣の診断;片側顔面痙攣の鑑別診断には、眼瞼けいれん、眼部ミオキミア、チック、顔面連合運動などといった症状の似た紛らわしい病気があります。
 痙攣が顔の片側で起こっていること、痙攣するタイミングがすべての筋肉でそろっていることなどを確認して、他の病気と区別し、片側顔面痙攣は診断されます。

7片側顔面痙攣の治療は眼瞼痙攣の治療に準じてボトックスの注射が行われます。ボトックスの効果は眼瞼痙攣では2-4か月有効ですが、片側顔面痙攣では通常それよりも長い期間にわたって有効なことが多く、一度の注射で2年も打ち直さないですんでしまう患者さんもいます。

8ボトックスの前に使える方法もいくつかあります。ドライアイを持っていることも多いので、風除け眼鏡、加湿器の設置、ヒアレインの点眼も有効です。明らかにシルマーテストで涙液分泌の低下が明らかな場合には涙点プラグの使用も考慮します。

9抗痙攣剤のリボトリールは初期に反応を見て使用することができますが、長期に亘っての投与が必要で、依存性もありますのでその使用は最小にしています。

ジャネッタ手術ジャネッタの手術というものは頭蓋骨に窓を開け、神経と血管の間にシリコンスポンジを挟むもので脳外科の中にこの手術を手がける医師がいます。耳が聞こえなくなるなどの合併症もありますので若い患者で特に本人が希望する場合以外はボトックスの注射をする治療法を取ることを私は通常の片側顔面痙攣の患者さんには優先してお勧めしています。(図の出典

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ーーーー補筆しての引用終了ーーーーーーー

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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