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2009年11月13日

1331 眼瞼痙攣の重症度と視床の糖代謝との間に相関関係がみられた一例 (学会抄録)

J-32
眼瞼痙攣の重症度と視床の糖代謝との間に相関関係がみられた一例
村井 秀樹※1、 鈴木 幸久※1、清水 恵※1、 清澤 源弘※1、望月 学※1、
若倉 雅登※2、石井 賢二※3
東京医科歯科大学 眼科※1、井上眼科病院※2、 東京都健康長寿医療センター研究所神経画像研究チーム※3

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【目的】眼瞼痙攣は局所性ジストニアに分類されている。眼瞼痙攣を含むジストニアでは、視床の活性化がみられることが報告されている。今回、我々は、眼瞼痙攣の重症度と視床の糖代謝との間に相関関係がみられた症例について報告する。

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【対象・方法】症例は42歳女性で、薬剤性眼瞼痙攣と考えられる患者である。2006年3月から2007年9月の間に5回ポジトロン断層法(PET)にて安静時脳糖代謝を判定し、その都度眼瞼痙攣の重症度を若倉分類にて評価した。両側の視床、尾状核、被殻、一次体性感覚野に関心領域を設定し、得られた値を各画像の全脳平均で標準化した。平均年齢のほぼ等しい女性16人を正常群とし、平均±2SDを超える糖代謝変化を有意な変化と定義した。

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【結果】視床の糖代謝は、初回と2回目において両側、5回目に左側の亢進がみられた。5回の眼瞼痙攣の重症度は、それぞれ3、2、1、1、2であったが、視床の糖代謝と重症度との間に有意な正の相関を示した(相関係数( r ) =右0.89( p=0.04 )、左0.92( p =0.03 )。
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【考察】書痙は書字により症状が誘発される急所性ジストニアであるが、書じによるジストニア持続時間が長いほど、視床や一次体性感覚野などの血流も亢進したとの報告がある。ジストニアの症状の強さと視床の活性化は関連があると推測される。
【結論】眼瞼痙攣患者において視床の糖代謝亢進がみられ、その糖代謝の変化は重症度と正の相関関係を示した。
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神経眼科学会の抄録です。

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