お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2009年11月7日

1122 眼瞼痙攣の診断と治療 (東京都眼科医会研修会抄録)

 眼瞼痙攣の診断と治療
 清澤眼科医院・東京医科歯科大学眼科 清澤源弘

98眼瞼痙攣は、眼輪筋が不随意に攣縮し、開瞼困難となる局所ジストニアである。 その症状は主に3つあり、1)運動症状としての開瞼困難、2)感覚症状としての目の不快感と羞明、 それに3)うつ症状である。

99
最も治療成績が良いのはボツリヌス治療で、80~90%のケースで改善が見込めるが、10%前後のケースでは、ボツリヌス治療が無効なので、内服治療、手術治療の併用を考慮する。目の症状に苦しむ患者は、まず眼科を訪れるから、眼瞼の運動症状の評価、ドライアイの評価、うつ症状の評価を行う。

100
眼瞼痙攣患者のプロファイルは、上眼瞼にしわが寄る中高年の女性で、羞明、目の不快感、開瞼困難を訴える患者である。20~30代の若年の症例では、心療内科や精神科で向精神薬が処方されていることが多い。 また、パーキンソン病を合併していることもあり、仮面様顔貌や、診察室に出入りする際の歩容を観察しておくとよい。

101
また眼瞼痙攣は、本態性眼瞼痙攣、症候性眼瞼痙攣、薬剤性眼瞼痙攣の3つに大別される。症候的に診断を行うが、眼瞼痙攣では、随意瞬目が拙劣で、連続してできなかったり、強い瞬目しかできなかったりすることが多く、軽症眼瞼痙攣例は評価が難しい。若倉の自己評価表では軽瞬、速瞬、強瞬の評価ができるので、診断の参考になる。

102
ドライアイの合併も多く、シルマーテスト、涙液層破壊時間、フルオレセイン染色試験などで涙液の質と量の評価を行う。うつ症状は米国国立精神保健研究所のうつ病自己評価尺度(CES-D)を用いてスクリーニングを行う。 疾患に対して鑑別診断を行う。 片側顔面けいれん、眼瞼ミオキミア、開瞼失行症、ドライアイ、重症筋無力症などはその除外を必要とする。
103
運動症状に対する治療としてはボツリヌス治療が行われ、向精神薬の減量・中止、内服治療、手術治療なども症例によって選ばれる。ボツリヌス治療の副作用は、局所性のものが殆どで、注射部位の疼痛、浮腫、発赤、皮下出血、頭痛、一過性の知覚過敏などが報告されている。
102

内服治療では主として有効性が報告されているのは、抗コリン薬の trihexyphenidyl (アーテン)、抗痙攣薬clonazepam(リボトリール)などである。手術では眼輪筋切除術が行われることがあり、その手術成績は、64%~77%で術後に改善が得られている。
26
眼瞼痙攣は慢性疾患で、時に難治性のケースもあるので、ある程度の期間をかけて、いろいろな治療法で手を尽くさないと、なかなかうまくいかない。 眼瞼痙攣に対する診断治療の正確な理解だけでなく、患者がどの症状で困っているのか、どのように日常生活に支障をきたしているのかを把握して治療を行うことが大切である。

best doctors logo vertical (ベストドクターズとは)

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

管理頁
清澤眼科医院通信最新ページへ(リンク)します

相互リンクページ,相互リンクstation) 眼科眼科医フォーチュンクッキー日記&ブログ
眼医者さんのリンク集 | Ganka Links

Categorised in: 未分類