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2009年10月6日

1060 Linezolidが関連した視神経症の報告があります

ーー引用開始ーーーーー

眼サルコイドーシスを伴う患者のLinezolidが関連している視神経症。
Kiuchi K, Miyashiro M, KiTAGSawa C, Wada S;
Japanese Journal of Ophthalmology 53 (4), 420-4 (Jul 2009)

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背景: 私たちは眼サルコイドーシス患者の両眼に起きたlinezolidが関連している視神経症の症例を報告する。

症例: サルコイドーシス二罹患した70歳の女性が両眼の霧視を自覚した。矯正視力は、右眼が0.5、左眼0.9。 わずかな乳頭浮腫以外の異常はなかった。右眼の盲点の拡大と、両眼の中心暗点がゴールドマン視野で検出されまた。MRIは右眼の視神経の浮腫を検出した。

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この結果、サルコイドーシスから生じる球後視神経炎が、まず疑われた。ステロイドパルス療法に加えて、テノン嚢内にトリアムシノロン・アセトニド注射を行った。しかしながら、矯正視力は右0.06と左0.08に悪化した。 パルス療法は1日目で中止した。linezolidが2年前からメチシリン耐性黄色ブドウ球菌骨髄炎のために整形外科医によって与えられたので、linezolidが関連している視神経症の可能性が推測された。 linezolidの中止後に、矯正視力は右眼0.8、左0.9に向上した。そして、両眼の視神乳頭の浮腫は消退した。
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結論: 内科医や整形外科医と同様に眼科医がlinezolidの長期の使用で引き起こされる視神経症の可能性を考えることが、重要である。
ーーーーー翻訳終了ーーー

清澤のコメント
リネゾリド
Wikipediaを見ると、リネゾリド (linezolid) (ザイボックス®注射液 600mg、錠 600mg)は抗生物質の一種で、バンコマイシンに対する薬剤耐性を獲得したバンコマイシン耐性腸球菌(Vancomycin-resistant Enterococci, VRE)および黄色ブドウ球菌 (Vancomycin-resistant Staphylococcus aureus, VRSA) に有効な新薬として登場し、日本では、2001年(平成13年)4月に、バンコマイシン耐性腸球菌を適応として承認されたと記載されている。その後、2006年(平成18年)4月20日付でリネゾリド製剤についてメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) 感染症の効能・効果の追加が承認されたが、今日までの抗生物質の乱用を顧み耐性菌の蔓延を予防する観点から、本製剤の使用はバンコマイシン耐性菌 (VRE) に対してのみ許可されているということです

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どこかで聞いたような話だと思いましたら、Am J Ophthalmol. 2005 Jun;139(6):1114-6. にLinezolid-induced optic neuropathy.Saijo T, Hayashi K, Yamada H, Wakakura M.と、若倉先生が入った報告が有りました。

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また視神経ではありませんが、linezolidによる末梢神経炎にはPeripheral neuropathy in an adolescent treated with linezolid. Pediatr Infect Dis J. 2009 Feb;28(2):149-51.という報告もありました。

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強い抗生物質にはそれなりの棘があるということでしょう。長期使用でおきる合併症のようですから、最近その患者さんに投与が始められた薬剤ではない点にもご注意を。

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