お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2009年7月27日

965 内視現象とは?

質問をいただきました。
最近、白い壁を見ていると血管のようなものが見え、そのあたりに光る砂のようなものが見えるのですが、精神的なものでしょうか。(私はいまストレスフルな環境にいます。)

青背景での内視現象 (Blue field entoptic phenomenon)という言葉があります。英文のWikipediaを参考にこの言葉を説明してみましょう

ーーーーーーーーーーー
entoptic phenomenon青い背景に起きる内視現象はシーラー現象(Scheerer’s phenomenon)とも呼ばれます。小さく明るい点が素早くジグザグの線に沿ってに視野の中を動く現象で、青空のような殊に明るく青い光を覗いたときに見えます。この現象はほとんどすべての人に感受できる現象です。この点は黄斑部付近の網膜の上にある毛細血管を流れる白血球によって惹起されます。(この図は色が薄くて見難いですが下の絵よりもより現実に近いと思います。ダブルクリックして拡大してください。)

波長が430 nmの青い光 は毛細血管を満たしている赤血球ではよく吸収されます。眼は毛細血管の下にあたる網膜視細胞の暗順応で毛細血管の外形の影を拾い出します。一方白血球は、赤血球よりも数が少なく、青い光も吸収しないので血柱に青い光の点としての隙間を生じさせます。視野の本当の中心部分で中心窩に相当する部分にこの影は現れませんがそれは中心窩には毛細血管がないからです。この現象は微かなもので、多くの人々は気が付いていません。青くて平滑な表面を見ると最もはっきりと見つけられます。
entoptic phenomenon
出典⇒リンク
以後はやや省略して翻訳しますが、青色視野内視現象テストという方法があって、網膜毛細血管を流れる血流を測定するのにつかわれます。患者に青い光の面と、コンピュータで様々な頻度で小さな点が動き回る画面を交互に見させて、その比較から網膜血流を測定するというものです。このテストは網膜症を引き起こす糖尿病などで試されています。

この内視現象(Scheerer’s phenomenon)は飛蚊症 “floaters”とは混同すべきではありません。内視現象では多数の点が見えますし、それと認識できる明るい点がそれぞれに血管の経路に沿って素早く流れます。

飛蚊症ではそのここの点は様々な形を持ち、それはときには糸の形であったり、セロファンの小片のようであったりします。 飛蚊症はいつも同じ状態で存在し、はっきりとした経路に従って動くことはありません。飛蚊症の浮遊子は硝子体の中に浮遊するごみによるものです。

いかがでしょうか?
質問者の感じているのは網膜はく離などの恐れのある飛蚊症ではなく、健常者に見られる内視現象とお分かりいただけるでしょう。

Categorised in: 未分類