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2009年7月26日

962 内視現象 (Blue field entoptic phenomenon)という飛蚊症とは別の現象があります。

青背景での内視現象 (Blue field entoptic phenomenon)という言葉があります。英文のWikipediaを参考にこの言葉を説明してみましょう

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青い背景に起きる内視現象はシーラー現象(Scheerer’s phenomenon)とも呼ばれます。小さく明るい点が素早くジグザグの線に従ってに視野の中を動く現象で、青空のような殊に明るく青い光を覗いたときに見えます。この現象はほとんどすべての人に感受できる現象です。この点は黄斑部付近の網膜の上にある毛細血管を流れる白血球によって惹起されます。

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波長が430 nmの青い光 は毛細血管を満たしている赤血球ではよく吸収されます。眼は毛細血管の下にあたる網膜視細胞の暗順応で毛細血管の外形の影を拾い出します。一方白血球は、赤血球よりも数が少なく、青い光も吸収しないので血柱に青い光の点としての隙間を生じさせます。

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視野の本当の中心部分で中心窩に相当する部分にこの影は現れませんが、それは中心窩には毛細血管がないからです。この現象は微かなもので、多くの人々は気が付いていません。青くて平滑な表面を見ると最もはっきりと見つけられます。

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これ以後はやや省略して訳しますが、青色視野内視現象テストという方法があって、網膜毛細血管を流れる血流を測定するのにつかわれます。患者に青い光の面と、コンピュータで様々な頻度で小さな点が動き回る画面を交互に見させて、その比較から網膜血流を測定するというものです。このテストは網膜症を引き起こす糖尿病などで試されています。

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この内視現象(Scheerer’s phenomenon)は飛蚊症 “floaters”とは混同すべきではありません。内視現象では多数の点が見えますし、それと認識できる明るい点がそれぞれに血管の経路に沿って素早く流れます。

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飛蚊症ではその個々の浮遊点は様々な形を持ち、それはときには糸の形であったり、セロファンの小片のようであったりします。 飛蚊症はいつも同じ状態で存在し、はっきりとした経路に従って動くことはありません。飛蚊症の浮遊子は硝子体の中に浮遊するごみによるものです。
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清澤の解説
”白い紙を見ると、オタマジャクシのようなものが動き回って見える。ストレスもかかっているし大丈夫か?”という質問に対するお答で、全く普通の現象ですという説明です。私にも実感してみることができます。この文を読んでお試しください。血流なのですが、殊に白血球を見ているのです。以前どなたか、日本の先生が蛍光眼底撮影を高倍率でビデオに撮って内視現象はこれを見ているのだと見せてくださったのに驚いた覚えがあります。

参考文献
Sinclair et al. “Investigation of the source of the blue field entoptic phenomenon.” Investigative Ophthalmology & Visual Science. 1989;30:668-673.

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